老犬の認知症(CCD)のサインと対処
犬も年をとると、人の認知症に似た**認知機能不全(CCD: Canine Cognitive Dysfunction)**が起きることがあります。多くは9歳以降。早めに気づいて対応すると、進行をゆるやかにできます。
チェックポイント(DISHAA)
次の変化が複数当てはまるなら、受診を検討してください。
- 見当識(Disorientation):見慣れた家でうろつく・壁の隅で固まる・ドアの蝶番側に行ってしまう。
- 交流の変化(Interaction):呼んでも反応が鈍い・なでられたがらない、または逆に甘えが増える。
- 睡眠の乱れ(Sleep):昼夜が逆転し、夜鳴き・夜間の徘徊が増える。
- 粗相(House-soiling):トイレを覚えていたのに、室内で失敗するようになる。
- 活動性の変化(Activity):意味のない徘徊や、逆に無気力。
- 不安(Anxiety):留守番や物音への不安が強くなる。
まず受診する
これらのサインは、痛み・甲状腺・腎臓・視力/聴力の低下など別の病気でも起こります。自己判断で「認知症」と決めず、まず獣医で他の原因を除外してもらうことが先決です。CCDは治せませんが、診断がつけば食事療法やサプリ、薬で進行を遅らせる選択肢があります。
家庭でできる対処
- 生活リズムを一定に:食事・散歩・就寝の時間を毎日同じに。予測できる毎日が不安を減らします。
- 環境を変えない:家具の配置や物の位置を変えない。段差は低く、床は滑らないように。
- 夜の環境を整える:夜鳴きには、寝る前の短い散歩・薄明かり・静かな環境が助けになることがあります。
- 頭を軽く使う:協調ケア(あご乗せ)や、覚えた芸の軽いおさらい、簡単なノーズワークで脳に刺激を。負担にならない範囲で。
- 粗相を叱らない:トイレの失敗が増えても叱らず、トイレの回数を増やす・場所を近くする等で管理します。
夜鳴きや徘徊が続くときは、早めにかかりつけの獣医に相談してください。