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犬の散歩は何度まで? 暑さチェッカー

気温・湿度・空の様子・時間帯を入れると、暑さ指数(WBGT)と、アスファルト・芝生の熱さの目安を出し、今の散歩が「OK」「時間と場所を選ぶ」「やめる」のどれかを犬種ごとに判定します。入力はこの画面の中だけで計算し、どこにも送りません。

℃
%
時間帯
空の様子・歩く場所

住んでいる地域の実況と予測は、環境省 熱中症予防情報サイト(暑さ指数の実況と予測)で見られます。

愛犬の条件(犬種を選ぶと自動で入ります)
年齢
あてはまるもの

気温と湿度を入れると、ここに結果が出ます。

犬種ごとの判定

犬種としての条件だけで判定しています。子犬・12歳以上・太りぎみ・持病があれば、どの犬種でも「暑さに弱い犬種」と同じ判定になります。

特に注意が必要な犬種

—

英国の研究で、熱中症のなりやすさがラブラドールの約6〜17倍だった犬種

暑さに弱い犬種

—

短頭種・毛が密・体重50kg以上になる・英国の研究でなりやすかった犬種

ミックス・ドゥードルは親犬種と体格で大きく変わるため、一覧に入れていません。上の「愛犬の条件」で判定してください。

結果の読み方

判定標準的な犬暑さに弱い犬どうするか
OK暑さ指数 25未満21未満ふつうに散歩してよい目安。水を持ち、ハアハアが強くなったら休みます
時間と場所を選ぶ25以上28未満21以上25未満短く切り上げる。日陰と土・芝生の道を選び、日向のアスファルトは歩かせない。出る前に路面を手で確かめる
やめる28以上25以上散歩に出ない。トイレと遊びは家の中で。涼しい時間帯まで待つ

「暑さに弱い犬」は、短頭種・毛が密・体重50kg以上・英国の研究でなりやすかった犬種・子犬・12歳以上・太りぎみ・持病のある犬のどれかにあてはまる犬です。晴れた昼〜午後で、日向のアスファルトが50℃を超えうるとき(気温25℃以上)は、「OK」でも「時間と場所を選ぶ」に下げます。

暑さ指数段階人の運動の指針(抜粋)
31以上危険運動は原則中止
28以上31未満厳重警戒激しい運動は中止。暑さに弱い人(肥満の人、暑さに慣れていない人など)は運動を軽減または中止
25以上28未満警戒積極的に休憩をとる
21以上25未満注意熱中症の兆候に注意し、積極的に水分を補給する
21未満ほぼ安全熱中症の危険は小さいが、適宜水分を補給する

日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」(環境省 熱中症予防情報サイトに掲載)より。人向けの指針で、犬専用の基準ではありません。

計算のしかた

このツールは3つの計算をしています。①暑さ指数(WBGT)を推定する、②愛犬が暑さに弱いかを決めて判定する、③路面の熱さの目安を出す、です。使った式・係数・しきい値はすべて下に書いています。

① 暑さ指数(WBGT)の推定

暑さ指数は、気温・湿度・日差し(地面からの照り返しを含む)を取り入れた、熱中症を防ぐための指標です。黒球温度計がない場所では、次の式で推定できます。小野ら(2014, 日本生気象学会雑誌)の式で、環境省の熱中症予防情報サイトは、黒球温度を測っていない794地点の実況推定値と、全国約840地点の予測値をこの式で計算しています。

WBGT = 0.735×Ta + 0.0374×RH + 0.00292×Ta×RH + 7.619×SR − 4.557×SR² − 0.0572×WS − 4.064

  • Ta 気温(℃)、RH 相対湿度(%)、SR 全天日射量(kW/m²)、WS 平均風速(m/s)
  • SR(日差しの強さ)は測れる人が少ないので、空の様子と時間帯から下の表の値を使います。気象庁の東京の観測値(2025年7〜8月、1時間ごと)を、その1時間の日照時間で「快晴=0.9時間以上」「晴れ=0.2〜0.8時間」「くもり=0時間で雨なし」に分け、時間帯ごとの中央値をとったものです
  • WS(風速)は、安全側に弱い風の1m/sとしています。東京の同じ期間の日中の中央値3.5m/sにしても、推定値は0.14しか下がりません(係数−0.0572×2.5)
  • 日陰を選んだときは、快晴の値から2を引きます(ただし日差し0の値より下げません)。環境省の「まちなかの暑さ対策ガイドライン」は、盛夏に木陰に入ると日向より暑さ指数が2程度低くなる場合があるとしています
  • 夜は日差し0(SR=0)で計算します
  • 暑さ指数の公式の値を入れたときは、推定ではなくその値を使います
SR(kW/m²)早朝5〜8時午前8〜11時昼11〜14時午後14〜17時夕方17〜19時
快晴 0.29n=530.73n=790.87n=1040.57n=950.17n=15
晴れ 0.13n=520.56n=660.69n=500.31n=540.07n=33
くもり 0.07n=650.22n=250.25n=160.14n=260.01n=60

n は中央値をとった観測時間の数。時間帯は「その時刻までの1時間」の観測値でくくっています(例:昼=12時・13時・14時の値)。

計算例 気温30℃・湿度70%・快晴の昼(SR=0.87)・風速1m/sなら、0.735×30+0.0374×70+0.00292×30×70+7.619×0.87−4.557×0.87²−0.0572×1−4.064 = 29.9(厳重警戒)です。

② 暑さに弱い犬と、判定のしきい値

犬専用の暑さ指数の基準はまだありません。英国王立獣医大学の研究チームの論文(Hall ら 2022)も、犬が暑い中で運動するときの正式な指針はないとしています。そこでこのツールは、人の運動の指針(上の表)をもとに、次のように決めています。

  • 標準的な犬は、警戒(25以上)で時間と場所を選び、厳重警戒(28以上)でやめる。BAUDOGの熱中症の記事と同じ考え方です。汗をかけず地面に近いところを歩く犬のために、人の「激しい運動は中止」を「散歩をやめる」に置きかえています
  • 暑さに弱い犬は、1段階厳しくして、注意(21以上)で時間と場所を選び、警戒(25以上)でやめる。人の指針も、暑さに弱い人は厳重警戒の段階で運動を軽減または中止するとして、1段階早く止めています
  • 同じ論文は、米国の軍用犬の熱中症の約4分の3が暑さ指数26.7を超える条件で起きていたという報告を紹介し、ふつうの飼い犬はもっと低い条件で、肥満や短頭種の犬はさらに低い条件で熱中症になりうると述べています。しきい値を人より厳しめにしているのはこのためです

「暑さに弱い犬」にあたる条件と、その根拠です。

条件分かっていることこのツールでの割り当て
短頭種気道が狭く、呼吸で熱を逃がすのが苦手(環境省サイトの獣医師資料)。英国の診療記録の分析で、熱中症のオッズは中頭種の2.10倍、亡くなる例のオッズは3.01倍Hall ら(2020)の補足資料で短頭種に分類された犬種:フレンチブルドッグ、パグ、ブルドッグ、ボストンテリア、ペキニーズ、シーズー、チワワ、キャバリア、狆、キングチャールズスパニエル、ボクサー、マスティフ、ラサアプソ
毛が密寒さに強いが暑さに弱い。例として日本犬、シベリアンハスキー、アラスカンマラミュート(環境省サイトの獣医師資料)。英国の研究は、ゴールデンレトリバーがラブラドールよりなりやすかった理由は毛の厚さかもしれないとしている日本犬(柴犬・豆柴・秋田犬・甲斐犬・紀州犬・四国犬・北海道犬)、ハスキー、マラミュートと、犬種辞典の被毛データ(AKCの分類)で「ダブルコート」かつ毛の長さが「中くらい」か「長毛」の犬種
体重50kg以上英国の研究で、10kg未満の犬に比べて熱中症のオッズが3.42倍。大型犬は熱が下がりにくい(環境省サイトの獣医師資料)犬種辞典の体重の上限が50kg以上の犬種
英国の研究でなりやすかった犬種ラブラドールに比べたオッズ:チャウチャウ16.61倍、ブルドッグ13.95倍、フレンチブルドッグ6.49倍、グレーハウンド4.26倍、キャバリア3.45倍、パグ3.24倍、ゴールデンレトリバー2.65倍(Hall ら 2020, Scientific Reports)。運動による熱中症ではスタッフォードシャー・ブルテリアも1.56倍(Hall ら 2020, Animals)この8犬種。6倍を超えた3犬種は「特に注意が必要な犬種」として別にまとめています(判定のしきい値は同じ)
12歳以上英国の研究で熱中症のオッズが2歳未満の1.75倍。暑い環境で起きる熱中症は3.15倍、亡くなる例は8.87倍「12歳以上」を選んだとき
子犬体温の調節が未熟で、活動的(環境省サイトの獣医師資料)「子犬」を選んだとき
太りぎみ皮下脂肪が熱をため込む(環境省サイトの獣医師資料)。犬種・性別の平均以上の体重の犬はオッズが1.42倍(英国の研究)「太りぎみ」にチェックしたとき
持病心臓・呼吸器の病気などがあると熱中症になりやすい(環境省サイトの獣医師資料)「持病がある」にチェックしたとき。散歩の可否はかかりつけの獣医師に確かめてください

オッズの倍率は、英国の動物病院の診療記録(VetCompass)を分析したもので、ほかの条件をそろえた比較です。日本の犬にそのまま当てはまるとは限りません。

③ 路面の熱さの目安

路面温度を気温から正確に計算できる、手軽な式は見つかりませんでした(専門の予報は、舗装の熱の出入りを細かく計算しています)。そこで、国や研究機関の測定で分かっている幅だけを出しています。

条件目安出典
晴れた日中、日向のアスファルト60℃程度に達し、60℃を超えることもある。舗装面は夏の日中に50〜60℃程度環境省「まちなかの暑さ対策ガイドライン」、国土交通省「ヒートアイランド現象緩和に向けた都市づくりガイドライン」
同上(気温との差)気温+15〜25℃。遮熱性舗装は「通常のアスファルトより5〜10℃低く、気温より10〜15℃高い」とあるので、足し合わせると通常のアスファルトは気温+15〜25℃(保水性舗装の値から逆算すると+15〜27℃)環境省「まちなかの暑さ対策ガイドライン」
実測の例東京・表参道、9月の12時、気温29℃で、日なたの路面が約44℃、日陰の路面が約29℃国土交通省(平成20年度 環境省調査)
芝生(日向)アスファルトより、13時より前は平均4.9〜10.4℃、13時以降は8.5〜16.8℃低い。土・アスファルトが日中50℃前後のとき、芝生のグラウンドは40℃以下だった例もある川崎市環境総合研究所の測定(2015〜2018年の夏の晴れた日)、国土技術政策総合研究所資料
日陰の地面気温+2〜3℃程度環境省「まちなかの暑さ対策ガイドライン」(日除けの下の地表面温度)
夜のアスファルト気温+1〜3℃程度(遮熱性舗装は夜に気温と同程度で、通常のアスファルトより1〜3℃低い、からの逆算)。芝生などの緑化面は夕方以降、気温より低くなる環境省「まちなかの暑さ対策ガイドライン」
夕方夕方5時・6時ではアスファルトの温度はまだ下がりきっていない。暑い日は夜もなかなか下がらない日本動物愛護協会

ツールの「芝生」の温度の幅は、アスファルトの幅(気温+15〜25℃)から、芝生との差の幅を引いたものです。2つの幅を重ねているので広めに出ます。

海外の動物福祉団体の資料には「気温25℃でアスファルト52℃、31℃で62℃」という、より高い値の表もあります。測った条件が書かれていないため、このツールでは日本の国の資料と研究機関の測定値を使いました。

7秒テスト どの数字よりも確かなのは、その場で触ることです。手の甲を地面に7秒当て、がまんできなければ愛犬の肉球にも熱すぎます(フォー・ポウズ)。英国王立獣医大学も、手を当てていられないほど熱い路面は犬には熱すぎると説明し、日本動物愛護協会も出かける前に手のひらで地面を触るよう勧めています。

暑さ指数の早見表

上の式で計算した推定値です。表の色は段階(注意・警戒・厳重警戒・危険)を表します。

快晴の昼(SR=0.87)
気温\湿度40%50%60%70%80%90%
22℃ 19.320.321.322.323.424.4
24℃ 21.022.123.124.225.326.4
26℃ 22.723.825.026.127.228.4
28℃ 24.425.626.828.029.230.4
30℃ 26.127.428.629.931.132.4
32℃ 27.829.130.431.733.034.4
34℃ 29.530.932.233.635.036.3
36℃ 31.232.634.135.536.938.3
夜・日差しなし(SR=0)
気温\湿度40%50%60%70%80%90%
22℃ 16.117.118.119.220.221.2
24℃ 17.818.920.021.022.123.2
26℃ 19.520.721.822.924.125.2
28℃ 21.222.423.624.826.027.2
30℃ 22.924.225.426.727.929.2
32℃ 24.625.927.228.629.931.2
34℃ 26.327.729.130.431.833.2
36℃ 28.029.530.932.333.735.2

色の見方:無地=ほぼ安全(21未満)、薄い色=注意、だんだん濃く=警戒・厳重警戒・危険(31以上)。風速は1m/sで計算。

限界と注意

  • 推定式の値は、風通しのよい芝生の上・高さ1.5mの値です。環境省は、実際の生活の場ではもっと厳しい暑さになると注意しています。高さ50cmでは1.5mより暑さ指数が平均0.1〜0.3高く、日射が強く風が弱いときは2程度高い例もありました。愛犬は人よりさらに地面の近くを歩いています
  • 日差しの強さは東京の夏の中央値です。地域・季節・その日の雲で変わります。わかるときは、公式の暑さ指数を入れてください
  • 犬専用の基準はありません。英国では、運動による熱中症が起きた日の最高暑さ指数の中央値は16.5、熱中症が起きた日の気温の中央値は16.9℃でした。「OK」でも、ハアハアが強い、歩きたがらないなどのサインが出たらすぐやめて日陰で冷やしてください(熱中症のサインと冷やし方)
  • 暑さへの慣れと個体差があります。梅雨明けや、急に暑くなった日は、同じ数字でも慎重に考えてください
  • 複数の条件が重なる犬(例:短頭種で12歳以上)は、このツールでは1段階厳しくするだけですが、実際には危険がさらに高いと考えられます。どこまで厳しくするかの基準はないため、より慎重に判断してください
  • シベリアンハスキーは、英国の研究ではラブラドールとの差がはっきりしませんでしたが、環境省サイトの獣医師資料が暑さに弱い犬として挙げているため、注意する側に入れています
  • 子犬、12歳以上の犬、心臓・呼吸器・腎臓などの持病がある犬、妊娠中・授乳中の犬は、夏の散歩の時間と量をかかりつけの獣医師に相談してください
  • 路面温度は幅の目安です。舗装の色や材質、日当たり、その前の天気で大きく変わります。出かける前に必ず手で確かめてください

よくある質問

犬の散歩は気温何度までなら大丈夫ですか?

「この気温以下なら安全」という線はありません。ペット保険会社の飼い主アンケートでは、犬の熱中症の約8割が気温25℃以上で起きていました。気温25℃を超えたら注意し、28℃・30℃の日中の散歩は避けてください。湿度が高い日や日差しの強い日は、もっと低い気温でも危険です。このツールは、気温に湿度と日差しを加えた暑さ指数(WBGT)で判定します。

暑さ指数(WBGT)がいくつなら散歩をやめるべきですか?

犬専用の基準はまだありません。このツールでは人の運動の指針をもとに、標準的な犬は暑さ指数28以上(厳重警戒)でやめる、25以上28未満(警戒)は時間と場所を選ぶ、としています。短頭種・毛が密な犬・12歳以上の犬・太りぎみの犬などは1段階厳しくし、25以上でやめる、21以上で時間と場所を選ぶ、としています。

夏のアスファルトは何度になりますか?

環境省の資料では、日向のアスファルトは60℃程度に達し、60℃を超えることもあるとされています。同じ資料の遮熱性舗装の測定値から逆算すると、晴れた日中の通常のアスファルトは気温より約15〜25℃高く、気温30℃なら45〜55℃です。芝生はアスファルトより約5〜17℃低かったという測定があります。

夕方や夜なら散歩しても大丈夫ですか?

日本動物愛護協会は、夕方5時・6時ではアスファルトの温度はまだ下がりきっていないと注意しています。環境省の観測でも、アスファルトの駐車場では午後から夜遅くまで暑さ指数が高い状態が続きました。日が落ちてしばらく待ち、路面を手で確かめてから出かけてください。

曇りの日なら散歩しても大丈夫ですか?

油断はできません。ペット保険会社の飼い主アンケートでは、犬の熱中症の約4分の1が曇りの日に起きていました。曇りでも蒸し暑ければ暑さ指数は高くなります。このツールで「くもり」を選んで確かめてください。

路面の7秒テストとは何ですか?

手の甲を地面に7秒当て、7秒がまんできなければ愛犬の肉球にも熱すぎる、という確かめ方です。動物福祉団体のフォー・ポウズが紹介しています。英国王立獣医大学も、手を当てていられないほど熱い路面は犬が歩くには熱すぎると説明しています。

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出典

このツールを紹介するには

ブログやSNS、動物病院・ブリーダーのサイトからのリンクは自由です。数字や表を引用するときは、出典としてこのページへのリンクをお願いします。

<a href="https://baudog.world/tools/walk-heat">犬の散歩 暑さチェッカー(BAUDOG)</a>

URL:https://baudog.world/tools/walk-heat

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