呼んでも来ない犬の呼び戻しの教え方

呼び戻し(おいで)は、道路への飛び出しや他犬とのトラブルから犬を守る、命に関わる最重要スキルです。「呼んでも来ない」には、ほぼ決まった原因があります。

呼び戻しが効かなくなる4つの原因

  1. 呼んでから嫌なことをした:来たら爪切り・帰宅・遊び終了…。「おいで=嫌なことの合図」になると来なくなります。
  2. 来ても見返りが少ない:戻るより、その場のにおい嗅ぎの方が楽しいと学習している。
  3. 難しすぎる場面で使った:ドッグランなど誘惑だらけの所でいきなり呼んでいる。
  4. 来なかったのに追いかけた:追いかけっこが報酬になり、逃げる癖がつく。

教え直しの手順

  1. 語をリセットして充電する:これまでの「おいで」が汚れているなら、新しい語(例:「カム」)にする。語を言う→ご褒美、を結びつけ直す。
  2. ロングリード(3〜5m)を付ける:安全を確保したうえで、絶対に来られる距離から呼ぶ。詳しい段階はおいで(呼び戻し)に。
  3. 来たら必ず・大げさにほめる:戻った瞬間にジャックポット(特別なおやつ複数)。「戻る=最高」を毎回作る。
  4. 来なかったら追わない:リードをたぐって静かに誘導。叱らない。
  5. 誘惑を少しずつ上げる:静かな室内→庭→人のいない公園→他犬の遠くにいる場所、と一段ずつ。

絶対に守るルール

  • 来た犬は、たとえ遅くても絶対に叱らない。遅れて来た犬を叱ると「行かない方がマシ」と学びます。
  • 呼び戻しの語を、帰宅・通院・叱りに使わない。良いことだけに紐づける。
  • 名前は「注目」、呼び戻しは「来る」と役割を分ける(名前への反応参照)。

緊急用の呼び戻し語を別に持つ

普段の「おいで」とは別に、最高のご褒美だけに使う緊急語を1つ用意します。月に数回、抜き打ちで使い、来たら必ずジャックポット。ここぞの場面(飛び出しそう等)の保険になります。

それでも来ない・興奮が強いケースは呼んでも来ないを参考にしてください。