体を触られることに慣れる

子犬期に行う ケア お迎え初日〜(毎日少しずつ継続)
目的
通院・お手入れ・健康チェックの土台。全身を触られても平気にし、正しい抱っこ・仰向けで安心できるようにする。
始める目安
お迎え初日〜(毎日少しずつ継続)

おすすめの体勢・やり方

正しい抱っこ=片手で胸(前足の後ろ)を支え、もう片方の腕でお尻・後ろ足を下から支える。体を自分に密着させ、ブラブラさせない。前足だけで持ち上げる・脇を掴んで吊るすのはNG(関節を痛め、抱っこ嫌いになる)。小型犬は両端を、大型犬は胸と後ろを支える。

進め方

  1. 肩・背中など触られて嫌でない場所から撫でる→おやつ。
  2. 脇腹・胸・足先・しっぽの付け根へと、触る範囲を少しずつ広げる→その都度おやつ。
  3. 正しい抱っこで“数秒だけ”持ち上げ→おろす→おやつ。暴れる前におろすのがコツ。
  4. 膝の上であお向け(仰向け)に抱える練習。支えられて安心できると、お腹のブラッシングや上からの歯みがき・点眼がしやすくなる。

うまくいかないとき

仰向けを嫌がる・暴れる

仰向けは“押さえつけ”では逆効果(昔の主従理論は誤り)。膝の上で背中を支え、横向き→少し傾ける→短時間あお向け、と段階を踏む。リラックスできた瞬間におやつ。嫌がったら起こしてやり直す。

抱っこすると暴れて落ちそう

支えが不安定だと犬は怖くて暴れる。胸とお尻を両方しっかり支え、体を密着させる。低い位置(床に座って膝の上)から始め、立ち上がるのは安定してから。

特定の場所(足・しっぽ等)を触ると嫌がる

嫌がる手前で止め、触れる範囲だけを毎日少しずつ広げる。“触る→おやつ”を繰り返すと、触られること自体が良い予告になる。

慣らしレベル

いきなり完成形を求めず、「合格ライン」を満たしながら少しずつ慣らします。「先に終えるレベル」が書いてあるときは、それをクリアしてから進めてください。

Lv1 触られ慣れの土台。すべてのケアの前提。
やること
  1. 犬がリラックスしているとき、肩や背中をやさしく撫でる。
  2. 逃げずに受け入れたら「Yes」→おやつ。
合格ライン
逃げず受け入れる、10回中8回。
先に終えるレベル
マーカーのLv1
Lv2 全身を触られても平気にする。
やること
  1. 脇腹・胸・しっぽの付け根まで、全身をやさしく撫でる。
  2. 力を抜いて受けていたら「Yes」→おやつ。嫌がる場所は、短く・やさしく。
合格ライン
リラックスして受ける、10回中8回。
Lv3 通院・移動・緊急時に、犬が安心できる抱っこをする。
やること
  1. 片手で胸(前足の後ろ)を、もう片方の腕でお尻・後ろ足を下から支える。
  2. 体を自分に密着させ、ブラブラさせずに“数秒だけ”抱え上げる。
  3. 暴れずに受け入れたら「Yes」→おやつ→そっと下ろす。前足だけで吊り上げない。
片手で犬の胸、もう一方の前腕でお尻を下から支える正しい抱っこのイラスト
合格ライン
正しい抱っこで暴れず受け入れる、10回中8回。
Lv4 お腹のブラッシングや、上からの歯みがき・点眼を安心して受けられる土台になる。
やること
  1. 床に座り、犬を膝の上で横向きに抱える→少し傾ける、と段階的に。
  2. 背中を支えて短時間あお向けにする。リラックスできた瞬間に「Yes」→おやつ。
  3. 嫌がったら起こしてやり直す(押さえつけない)。保てる時間を少しずつ延ばす。
合格ライン
仰向けで力を抜いて10秒落ち着ける、5回。

安全のための注意

嫌がるサイン(固まる・離れる・舌なめずり・あくび)が出たら一段戻す。強制しない。

出典