どこから教える? お悩み解決プログラム

留守番で吠える・落ち着かない…どこから慣らせばいい?

答え:ひとりでお留守番。落ち着いて待てるを、依存関係をさかのぼって順番に。

1〜2週間でゆっくり(毎日少しずつ) むずかしさ:じっくり 全7ステップ+テスト

こんな悩み:留守番で吠える・鳴く・いたずらや破壊をする。出かけようとするとソワソワし始める。

できるようになること:短時間のひとりを落ち着いて過ごせる。少しずつ留守番の時間を伸ばしていける。

なぜ、そのまま教えてもうまくいかないの?

留守番は「ひとり=不安」をなくしていく作業です。いきなり長時間にすると不安が強まり逆効果。①安心できる居場所 ②出入りを大げさにしない ③不在“時間”を秒から少しずつ積む、が要。激しい不安が出る場合は分離不安の可能性があり、別の対応が必要です。

どこから教える? = ゴールを分解するとこの順番

ゴールから前提(先にできている必要があること)をさかのぼり、やさしい順に1本に並べました。下のプログラムはこの順に進みます。

  1. 1
    「Yes」の合図

    落ち着きを伝える共通言語。

  2. 2
    ハウスで安心できる

    ひとりでも安心な居場所をつくる。

  3. 3
    落ち着く

    飼い主が離れても自分でしずめられる。

⬇ これらが積み上がると…ひとりでお留守番。落ち着いて待てる

始める前に用意するもの

  • 安心できる居場所(クレート/サークル/一室)。
  • 長く楽しめるおもちゃ(コングにフードを詰める等)。留守番=良い物がもらえる、に。
  • ごほうび用の小さなおやつ。
  • できれば留守中の様子を確認できるカメラ(スマホ見守り等)。

このプログラムの進め方

毎回の始め方

毎回まず「Yes」→おやつを5回“充電”。居場所(クレートや一室)を整え、犬がくつろげる状態にしてから始めます。出入りは毎回“淡々と”が鉄則です。

  1. おさらい前日できた所を、軽くやり直す
  2. 今日の一歩新しい段を1つだけ進める
  3. 成功で終えるかんたんなことで成功して終了

毎日 ①前日の“おさらい” → ②今日の“新しい一歩” → ③成功して終わる の3つで。鍵は「不在時間を少しずつ伸ばす」「出入りを大げさにしない」。焦って長くすると逆戻りします。うまくいかない日は時間を短く戻してOK。日付より「うちの子が落ち着けたか」で進めます。

🐾 この「いやだ」サインが出たら、一段やさしく戻す

無理に進めると「これ=こわい・嫌なこと」と覚えてしまい、かえって遠回りに。サインの手前で引くのが最短ルートです。

  • パニック・破壊・よだれ・粗相が出る(分離不安のサイン)
  • 帰宅後も長く落ち着かない・興奮が続く
  • 出発準備の段階で強く取り乱す

7日プログラム

各日は前日に積み上がる作り。早ければ数日早く進んでも、同じ日を2回くり返してもOK。嫌がる手前で切り上げるのが上達の近道です。

DAY 1

居場所(ハウス)が安心の場所になる

約12分
② 今日の一歩
  1. クレート/居場所の中で、おやつやおもちゃなど良いことが起きるようにする。
  2. 自分から入ったら「Yes」→おやつ。居場所=安心・良い所、を作る。
③ 成功で終える

居場所でくつろいだ所でなでて終了。

できたら次へ自分から居場所に入り、中でくつろげる。

くわしいやり方 →
DAY 2

飼い主が少し離れても落ち着く

約12分
① おさらい

「居場所に入ってくつろぐ」を軽くおさらい。

② 今日の一歩
  1. 居場所で落ち着いている間に、飼い主が1〜2歩離れる→すぐ戻る→「Yes」→おやつ。
  2. 離れる距離を少しずつ広げる。ソワソワしたら距離を縮める。
③ 成功で終える

落ち着いていられた所でほめて終了。

できたら次へ同じ部屋で数歩離れても、落ち着いていられる。

くわしいやり方 →
DAY 3

“いない時間”を数秒つくる

約12分
① おさらい

「離れても落ち着く」を軽くおさらい。

② 今日の一歩
  1. 夢中になれるおもちゃ(コング等)を与え、視界から数秒消える→静かなまま戻る。
  2. 戻るときは大げさにせず、淡々と。落ち着けていたら「Yes」→おやつ。
  3. 鳴いたら、その手前の秒数に戻す。
③ 成功で終える

落ち着いて待てた所でそっと終了。

できたら次へ数秒、視界から消えても落ち着いていられる。

くわしいやり方 →
DAY 4

部屋を出る(ドア越し・数十秒)

約13分
① おさらい

「数秒いなくなる」を軽くおさらい。

② 今日の一歩
  1. おもちゃを与え、ドアを閉めて部屋を出る→数十秒で静かに戻る。
  2. 出入りは無言で淡々と。「行ってくるね/ただいま!」と盛り上げない。
  3. 落ち着いて待てたら時間を少し伸ばす。
③ 成功で終える

静かに戻り、落ち着いていたらそっとおやつで終了。

できたら次へドアを閉めて出ても、数十秒落ち着いて待てる。

くわしいやり方 →
DAY 5

不在を“分単位”にする

約15分
① おさらい

「ドア越しに数十秒」を軽くおさらい。

② 今日の一歩
  1. コングなど夢中になれる物を与えて、1分→3分→5分と不在時間を伸ばす。
  2. 戻ったとき静かにしていたら淡々とほめる。鳴いている最中は戻らない(落ち着いた一瞬を待つ)。
  3. 5分で崩れるなら、1〜2分に戻して積み直す。
③ 成功で終える

落ち着いて待てた所で静かに終了。

できたら次へ1〜5分の不在を落ち着いて待てる。

くわしいやり方 →
DAY 6

玄関を出る練習

約15分
① おさらい

「分単位の不在」を軽くおさらい。

② 今日の一歩
  1. 実際に玄関から外に出て、数分で戻る。出発準備(鍵・上着)も淡々と。
  2. 帰宅時は犬が落ち着くまで構わない。出入りを“特別なこと”にしない。
  3. 様子はカメラで確認できると安心。
③ 成功で終える

落ち着いて待てたら、静かに日常へ戻る。

できたら次へ玄関を出て数分の外出を、落ち着いて待てる。

くわしいやり方 →
DAY 7

10〜15分の留守番(テストへ)

約15分
① おさらい

「Yes充電 → 居場所でくつろぐ」を軽くおさらい。

② 今日の一歩
  1. ふだんの出発準備をして、10〜15分ほど外出する。
  2. おもちゃを与えて出る。帰宅は淡々と。
  3. 落ち着いて待てたら、以降は少しずつ時間を伸ばしていく。
③ 成功で終える

静かに帰宅し、落ち着いた日常へ。

できたら次へ下のテストに挑戦できる状態。

くわしいやり方 →

🎯 仕上げテスト

やり方ふだんの出発準備をして、10〜15分ほど外出する(できれば様子をカメラで記録)。

合格吠え続けず・破壊や粗相をせず、落ち着いて待てる。途中で短く鳴いても、すぐに落ち着ける。

⭕ 合格したら

基礎は卒業! ここからは少しずつ留守番の時間を伸ばしていきます。焦らず、落ち着いて待てる時間を積み上げましょう。

🔁 届かなかったら

ドアを閉めると崩れる→4日目へ。数分で限界→5日目をもっと短い時間からやり直し。秒・分単位の積み直しが近道です。

⚠️ 激しい破壊・自傷・よだれ・脱糞などが続く場合は「分離不安」の可能性があります。自己流で長時間の留守番を続けず、獣医や行動の専門家に相談してください。くわしくは「留守番ができない・破壊する」のお悩みページも参考に。

📖 もっとくわしく(読み物)

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