落ち着いて(弛緩)(Settle / Relax)

衝動制御 中級 キャプチャ(捕捉)
号令
Settle / 落ち着いて / リラックス
使用シーン
興奮している時・来客時・外出先。これは“姿勢”ではなく“本当に落ち着いた状態”を作る。
ハンドサイン
通常なし。穏やかに手を下ろす、または号令語のみ。
成功基準(マークする瞬間)
リラックスの兆候が出た瞬間:片方の腰に体重を預ける・深い呼吸/ため息・柔らかい目・口を閉じる・頭を下げる・静止。

前提コマンド

教え方

  1. 横で「ふせ」(できればマット上)。
  2. 落ち着いた瞬間、特に腰を片側に倒した瞬間に「Yes」→ご褒美。おやつを肋骨側へ半円に誘うと腰が倒れやすい。
  3. 次に“リラックスの兆候”(深い呼吸・柔らかい目・眠そうな頭)を見て強化。ご褒美は前足の間に静かに置き、興奮させないようにゆっくり渡す。
  4. 予測できるようになったら「落ち着いて」を付ける。
  5. 落ち着き同士の間隔を伸ばして時間を延ばす。

おやつ / ルアーの抜き方

間隔を伸ばし、持続的な落ち着きを時々・静かに強化する。

般化(3D)

時間→誘惑(動き・音)。距離は重要度低め。

つまずき対処

ご褒美を勢いよく渡して再び興奮させる

ご褒美はゆっくり静かに。低い覚醒を保つ。

無理やり横に倒す

強制は負の連想を作る。姿勢を力で作らない。

鋭い服従の“ふせ”と混同する

落ち着いては“状態”が目的。呼吸・柔らかい目を強化し、姿勢だけを見ない。

安全・福祉上の注意

不安・過覚醒の犬に有効な行動修正ツールでもある。Dr. Karen Overall の弛緩プロトコル(15日構成)で深められる。唸り・パニックが出る場合は陽性強化の専門家(CCPDT-KA / IAABC)に相談。

ヒント

“落ち着いた振る舞い”を続けると、生理的にも実際に落ち着いてくる(条件反応として弛緩が育つ)。

出典