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お手入れが楽な犬種ランキング|トリミング不要の犬と、短毛でも楽じゃない犬

出典あり

横浜の公園の芝生に立つ、短毛のミニチュアピンシャー(被毛のお手入れの手間がいちばん少ない段の犬種)
Photo: Daisei Iketani(CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons)

共働きで、毎日のブラッシングやトリミングに通う時間は取れない。できれば手入れが楽な犬がいい。そう考えて「トリミング不要の犬種」を探す人は多いです。

先に答えを書きます。日本で多い犬種のうち、AKCの評価で被毛のお手入れの手間がいちばん少ない「1(月に数回)」なのは、チワワ・フレンチブルドッグ・ミニチュアピンシャー・イタリアングレーハウンド・甲斐犬の5犬種です。どれも毛が短く、伸び続けないので、トリミングサロンに通う必要がありません。

ただし「楽」には中身があります。毛の手入れが楽でも、抜け毛が多い犬、顔のしわの手入れが要る犬、歯の手入れが大切な犬がいます。そして、歯みがき・爪切り・耳のチェックは、どの犬種にも必要です。

ものさしお手入れの手間(AKCの5段階評価・少ない順)

小型犬中型犬大型犬

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。36犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

この記事で学べること

  • 日本で多い36犬種の、被毛のお手入れの手間の段(大きさ別も)
  • 「トリミング不要」でも抜け毛が多い犬種
  • 毛は楽でも、ほかの手入れが要る犬種
  • どの犬種にも必要な、毎日・毎週のケア

今日やることは1つです。候補の犬種で、抜け毛の段とお手入れの段を、両方とも確かめてください。

記事執筆における出典

お手入れの手間と抜け毛の段は、AKC(アメリカンケネルクラブ:米国最大の犬種登録団体)が犬種ごとに公開している5段階評価です。それぞれの犬種の手入れのやり方は、AKCの犬種ページの説明を日本の家庭向けにまとめた、BAUDOGの犬種辞典の内容です。対象は、日本のペット保険アニコムの『家庭どうぶつ白書2025』で頭数の多い犬種(AKCの評価が無いカニーンヘン・ダックスフンドを除く36犬種)。皮膚病の治療には踏み込みません。

お手入れの手間:大きさ別

数字が小さいほど、被毛の手入れが楽な犬種です。

ものさしお手入れの手間(AKCの5段階評価・少ない順)(小型犬)

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。小型犬・21犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

ものさしお手入れの手間(AKCの5段階評価・少ない順)(中型犬)

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。中型犬・9犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

ものさしお手入れの手間(AKCの5段階評価・少ない順)(大型犬)

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。大型犬・6犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

大型犬では、ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・シベリアンハスキーが2で、いちばん楽な段に近い側です。いちばん手間が多い5は、ヨークシャーテリアとビションフリーゼでした。

「トリミング不要」でも、抜け毛が多い犬

被毛の手入れの手間と、抜け毛の量は別の物差しです。

犬種お手入れの手間抜け毛
チワワ12
フレンチブルドッグ13
甲斐犬13
柴犬23
パグ24
ラブラドールレトリバー24
ゴールデンレトリバー24

柴犬や甲斐犬のような、硬い上毛の下にやわらかい下毛が生えているダブルコートの犬は、年に2回ほどの換毛期に下毛がまとめて抜けます。その時期だけはブラッシングを増やす必要があります。パグも短毛ですが、抜け毛は4の段です。

毛は楽でも、ほかの手入れが要る犬

  • フレンチブルドッグ・パグ: 顔のしわの間に汚れや湿気がたまりやすいので、こまめに拭いて乾かします。
  • イタリアングレーハウンド: 被毛はシャンプーもほとんど要らないほどですが、いちばん大切なのは歯のケア。できれば毎日歯みがきをします。
  • チワワ: 短毛タイプはときどきのブラッシングで十分ですが、長毛タイプは週1回以上とかしてもつれを防ぎます。

抜け毛が少ない犬は、手入れが多い

逆に、抜け毛が少ない犬種ほど、毛が伸び続けるので手入れの手間が増えます。ヨークシャーテリアとビションフリーゼは抜け毛1・お手入れ5、トイプードル・マルチーズ・シーズーは抜け毛1・お手入れ4です。多くの家庭は数週間ごとにトリミングサロンを使います。アニコムの調査では、犬1頭の「シャンプー・カット・トリミング料」は1年で平均50,575円(2025年、犬全体の平均)でした。くわしくは抜け毛が少ない犬種ランキングにまとめています。

どの犬種にも必要なケア

被毛の手入れが楽な犬種でも、次のケアはどの犬にも必要です。

ケア頻度の目安
歯みがき毎日(難しければ週に数回)
ブラッシング1日おき(短毛の犬も)
耳を見る・拭く週1回
爪切り3〜4週ごと
散歩のあと足を拭く散歩のたび

頻度は AKC の解説をもとにした目安です。やり方と、嫌がらせずに慣らす方法は、無料のお手入れブックとケア辞典にまとめています。

よくある質問

トリミングがいらない犬種は? 日本で多い犬種では、AKCで被毛のお手入れの手間が1のチワワ・フレンチブルドッグ・ミニチュアピンシャー・イタリアングレーハウンド・甲斐犬や、2の柴犬・ミニチュアダックスフンド・ゴールデンレトリバー・コーギー・ジャックラッセルテリア・パグ・ラブラドールレトリバーなどは、毛が伸び続けないのでカットは基本的に要りません。

短毛の犬なら抜け毛は少ないですか? 少ないとは限りません。パグ・ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバーは、お手入れの手間は2でも、抜け毛は4の段です。柴犬のようなダブルコートの犬は、換毛期にまとめて抜けます。

お手入れが楽で抜け毛も少ない犬は? 日本で多い犬種で、お手入れ1〜2かつ抜け毛2なのは、チワワ(1・2)・ミニチュアダックスフンド(2・2)・キャバリア(2・2)・ボストンテリア(2・2)です。

お手入れが楽な大型犬は? ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・シベリアンハスキーは、お手入れの手間が2です。ただし、3犬種とも抜け毛は4の段で、換毛期は掃除が増えます。

最後に

「お手入れが楽」は、トリミングに通わなくていい、という意味では本当です。でも、ブラッシング・歯みがき・爪切りのような毎日のケアは、どの犬にも同じように必要です。犬種を選ぶときは、抜け毛と手入れの両方の段を見て、家族で続けられる手間かどうかを確かめてください。

ほかの物差しでも比べたいときは、犬種ランキングの比較表で並べ替えられます。

出典

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