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子どもと相性の良い犬種ランキング|子どもの年齢別に考える犬選びと、噛まれないためのルール

出典あり

干し草の山の上に立って舌を出すイエローのラブラドールレトリバー(小さな子どもとの相性の評価が5の犬種)
Photo: IDS.photos from Tiverton, UK(CC BY-SA 2.0, Wikimedia Commons)

子どもが「犬を飼いたい」と言い出した。赤ちゃんがいるけれど、犬も迎えたい。そんなとき、まず気になるのは「子どもと仲良くできる犬種はどれか」と「子どもが噛まれたりしないか」です。

先に答えを書きます。日本で多い犬種のうち、AKCの評価で小さな子どもとの相性が最高の「5」なのは22犬種。トイプードル・ミニチュアシュナウザー・ヨークシャーテリア・フレンチブルドッグ・シーズー・ゴールデンレトリバー・パピヨン・パグ・ラブラドールレトリバー・キャバリアなどです。いちばん低い「1」はチワワでした。

ただ、どの犬種を選んでも変わらない大原則があります。乳幼児と犬だけにしない。 子どもが犬に噛まれる事故は、よその犬よりも、家族や近所の「知っている犬」で多く起きています。

ものさし小さな子どもとの相性(AKCの5段階評価・高い順)

小型犬中型犬大型犬

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。36犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

この記事で学べること

  • 日本で多い36犬種の、小さな子どもとの相性の段(大きさ別も)
  • 子どもの年齢(乳児・幼児・小学生)ごとの注意点
  • 子どもが犬に噛まれる事故のデータ
  • 小型犬の場合の、逆向きのリスク(子どもが犬にけがをさせる)
  • 家族で決めておくルール

今日やることは1つです。犬を迎える前に、「犬が寝ている・食べているときは触らない」を子どもと約束してください。

記事執筆における出典

相性の段は、AKC(アメリカンケネルクラブ:米国最大の犬種登録団体)が犬種ごとに公開している「小さな子どもとの相性」の5段階評価です。対象は、日本のペット保険アニコムの『家庭どうぶつ白書2025』で頭数の多い犬種(AKCの評価が無いカニーンヘン・ダックスフンドを除く36犬種)。事故のデータは、環境省の「犬による咬傷事故状況」と、米国疾病予防管理センター(CDC)の報告です。子どものアレルギーの診断や、噛まれたときの治療には踏み込みません。 噛まれたら、小さな傷でも医療機関を受診してください。

小さな子どもとの相性:大きさ別

ものさし小さな子どもとの相性(AKCの5段階評価・高い順)(小型犬)

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。小型犬・21犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

ものさし小さな子どもとの相性(AKCの5段階評価・高い順)(中型犬)

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。中型犬・9犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

ものさし小さな子どもとの相性(AKCの5段階評価・高い順)(大型犬)

出典:AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種ページ。大型犬・6犬種。大きさの区分は平均体重 10kg未満=小型、10〜20kg=中型、20kg以上=大型(アニコムの白書と同じ)

日本で多い犬種の多くが5の段に入ります。3の段には、柴犬・ミニチュアダックスフンド・ポメラニアン・マルチーズ・コーギー・ジャックラッセルテリア・ボーダーコリー・秋田犬などが並びます。

子どもが犬に噛まれる事故

環境省のまとめでは、日本で届け出のあった犬の咬傷事故は令和4年度に4,923件でした。

米国のCDCが救急外来のデータを調べた報告(2001年のデータ)では、犬に噛まれてけがをする率は5〜9歳の子どもがいちばん高いという結果でした。そして、18歳未満が噛まれた事故の約8割は、**家族の犬(30%)か近所の犬(50%)**によるものでした。

つまり、「相性の良い犬種だから安心」ではなく、家の中での過ごし方が事故を防ぐ鍵です。

子どもの年齢ごとの注意点

乳児(0〜1歳) 赤ちゃんは犬の嫌がるサインが分からず、犬も赤ちゃんの急な動きや泣き声に驚きます。赤ちゃんと犬だけの時間を作らないこと。赤ちゃんが床で寝ているとき、大人が離れるときは、犬をサークルやハウスに入れるか、ゲートで部屋を分けます。

幼児(1〜5歳) 犬を抱っこしたがる、しっぽを引っ張る、顔を近づける年齢です。小型犬の場合は、逆に子どもが犬にけがをさせる心配があります。 AKCのチワワの評価が1なのも、体がとても小さく、乱暴な遊びに向かないためです。ポメラニアンは、日本の保険データで前足の骨折がほかの犬種の約4.2倍多くなっています。抱っこは座ってだけ、と決めましょう。

小学生(6〜12歳) 噛まれる事故の率がいちばん高い年齢です。犬と遊べるようになる一方、犬の気持ちを読まずに追いかけたり、近所の犬に急に手を出したりしがちです。下のルールを、犬を迎える前から教えておきます。

大きい犬・小さい犬、どっちが安全?

  • 大型犬(ゴールデンレトリバーなど): 相性の評価は高い犬種が多いですが、うれしくて体当たりしたり、勢いよく飛びついたりすると、小さな子は倒れます。飛びつかない挨拶を子犬のうちから教えましょう。
  • 小型犬: 子どもが倒されるけがは少ない一方、犬が骨折しやすく、抱き上げられるのを怖がって噛むこともあります。

どちらにも良い点と注意点があります。大きさより、子どもの年齢と、大人が見守れる時間で考えてください。

家族で決めておくルール

  1. 寝ている・食べている・ハウスにいる犬には触らない。 犬が一人になれる場所を、子どもが入らない場所にします。
  2. 顔を近づけない、抱きしめない。 犬は抱きしめられるのが得意ではありません。
  3. よその犬は、飼い主に聞いてから。 手の甲をそっと見せてから、肩のあたりをなでます。
  4. 追いかけない。 走ると、犬は追いかけっこだと思って興奮します。
  5. 犬が離れたら、それが「もうおしまい」の合図。

犬の嫌がるサイン(あくび、口をなめる、目をそらす、体が固まる)は、犬のボディランゲージにまとめています。子どもと一緒に読んでおくのもおすすめです。

うまくいかないとき

犬がうなる、子どもを避ける、子どもが近づくと固まる。こうしたサインが出たら、叱らずに、まず子どもと犬の距離をとってください。うなるのは「これ以上は嫌」という大事なサインで、叱って止めると、次は前ぶれなく噛むことがあります。続くときは、行動にくわしい獣医師やトレーナーに相談しましょう。

よくある質問

子どもと相性の良い犬種は? AKCの評価で5なのは、日本で多い犬種ではトイプードル・ミニチュアシュナウザー・ヨークシャーテリア・フレンチブルドッグ・シーズー・ゴールデンレトリバー・パピヨン・パグ・ラブラドールレトリバー・キャバリア・ビションフリーゼ・ビーグルなど22犬種です。

赤ちゃんがいても犬を飼えますか? 飼えますが、赤ちゃんと犬だけにしないことが大原則です。大人が離れるときや赤ちゃんが床で寝ているときは、犬をサークルに入れるか、ゲートで部屋を分けてください。

小型犬と大型犬、子どもにはどちらが安全ですか? どちらにもリスクがあります。大型犬は体当たりや飛びつきで子どもが倒れることがあり、小型犬は子どもの扱いで骨折しやすく、怖がって噛むことがあります。子どもの年齢と、見守れる時間で考えてください。

チワワは子どもに向きませんか? AKCの小さな子どもとの相性の評価は1です。体がとても小さく、乱暴な遊びに向かないためです。小学生以上で、大人が見守れる家庭なら一緒に暮らしている例もあります。

最後に

子どもと犬が一緒に育つ時間は、家族にとってかけがえのないものになります。そのために大切なのは、相性の良い犬種を選ぶことと同じくらい、子どもと犬のどちらも安心できる場所とルールを、迎える前に決めておくことです。

ほかの物差しでも比べたいときは、犬種ランキングの比較表で並べ替えられます。家族で話し合うための犬種えらびブック(無料PDF)もあります。

出典

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犬種えらびブック

日本で多い37犬種を、人気・寿命・抜け毛・吠えにくさなど同じものさしで比べる。家族の条件シートと相談シートつき。

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