定位置でリラックスできる
約15分- 床に足を伸ばして座り、犬が自分から足の間(定位置)に来たら「Yes」→おやつ。乗ること自体を良い記憶に。
- 足の間で横向き or 軽く仰向け気味の楽な体勢へ、おやつで誘導(押さえつけない)。体の力が“ふっと抜けた”瞬間に「Yes」→おやつ。
- 30秒その体勢でいられたら、やさしくなでる。
なでられてリラックスしたまま終了。最後は必ず“いい気分”で。
できたら次へ定位置で30秒、力を抜いていられる。
くわしいやり方 →答え:ひざの上でリラックスして歯みがきをさせてくれるを、依存関係をさかのぼって順番に。
こんな悩み:歯みがきをしようとすると、暴れて嫌がる・逃げる・口を触らせてくれない。
できるようになること:飼い主の足の間(ひざ)で力を抜いて寝そべり、口元を触られても、歯ブラシで上下の歯をみがいても、暴れずにいられる。
「歯みがき」は単独の作業に見えて、実は“体を触られても平気 → 口元を触れる → 道具を受け入れる → リラックスして体勢を保てる”という複数のできることが積み重なって初めて成立します。今うまくいかないのは、どこか手前の段が抜けたまま最後の『みがく』だけを急いでいるサイン。だから、暴れる原因の段まで一度さかのぼり、やさしい順に積み直します。
ゴールから前提(先にできている必要があること)をさかのぼり、やさしい順に1本に並べました。下のプログラムはこの順に進みます。
正解を1秒で伝える共通言語。すべての土台。
触る=良いこと、の条件づけ。歯みがきの大前提。
ひざの上でリラックスして体勢を保つため。
唇をめくり歯に届くまでの最後の一段。
歯ブラシ/シートに良い印象をつけてからみがく。
⬇ これらが積み上がると…ひざの上でリラックスして歯みがきをさせてくれる
毎回まず「Yes」→おやつを5回くり返して合図を“充電”してから始めます。場所はいつも同じ「定位置」(足を伸ばして座り、その間)で。
毎日の練習は ①前日の“おさらい” → ②今日の“新しい一歩” → ③かんたんなことで“成功して終わる” の3つで組み立てます。前日できた所を軽くやり直してから新しい段に進むので、自然に積み上がります。土台(「Yes」・触られOK・リラックス)は卒業せず毎日くり返す“習慣”です。うまくいかない日は、今日の一歩を明日もう一度でOK。日付ではなく「うちの子ができたか」で進めてください。
無理に進めると「これ=こわい・嫌なこと」と覚えてしまい、かえって遠回りに。サインの手前で引くのが最短ルートです。
各日は前日に積み上がる作り。早ければ数日早く進んでも、同じ日を2回くり返してもOK。嫌がる手前で切り上げるのが上達の近道です。
なでられてリラックスしたまま終了。最後は必ず“いい気分”で。
できたら次へ定位置で30秒、力を抜いていられる。
くわしいやり方 →昨日の「定位置で30秒リラックス」を軽くやり直す。できたら「Yes」→おやつ。
いちばん触られて平気な所をなでて、リラックスで終了。
できたら次へ定位置で、肩〜あごの下を3秒触っても逃げない。
くわしいやり方 →「定位置でリラックス → 体を触る」をひと通り軽くおさらい。
触られて平気な体をなでて、リラックスで終了。
できたら次へ唇を1〜2秒めくって歯が見えても、口を引かない。
くわしいやり方 →「定位置 → 体を触る → 口元を触れる」まで軽くおさらい。
かんたんに触れる所で1回成功させて終了。
できたら次へ前歯〜犬歯の外側を指で触られても、逃げない。
くわしいやり方 →「定位置 → 口元 → 歯ぐきに指で触れる」まで軽くおさらい。
道具をしまい、なでてリラックスで終了。
できたら次へ歯ブラシで前歯を2〜3秒みがいても、暴れない。
くわしいやり方 →「定位置 → 口元 → ブラシで前歯」まで軽くおさらい。
いちばん得意な前歯を1回みがいて、成功で終了。
できたら次へ前歯+左右の奥歯を各2〜3秒みがける。
くわしいやり方 →「Yes充電 → 定位置 → リラックス」まで軽くおさらい。
大成功で終わる。下の仕上げテストに挑戦。
できたら次へ下のテストに挑戦できる状態。
くわしいやり方 →やり方いつもの場所で、犬をひざ(足の間)に乗せ、歯ブラシで上下の歯をみがいてみる。
合格暴れず・逃げず、前歯/右の奥/左の奥の3か所を各5秒、合計15秒みがける。途中で強い拒否サイン(うなる・噛もうとする・必死で逃げる)が出ない。
卒業! あとは毎日 or 週数回の習慣にするだけ。物足りなければ「もっと奥まで・もっと長く」や、別の協調ケア(耳そうじ・爪切り)のプログラムへ。
どこで固まるかで戻る場所が決まります。口を触ると嫌がる→4・5日目へ。ひざで力が抜けない→3日目へ。体を触るのが苦手→2日目へ。その塊だけ2〜3日多くやれば大丈夫。
⚠️ 歯ぐきから出血する・口を痛がる・口臭が強いときは、歯周病など治療が必要なことがあります。練習より先に動物病院へ。うなる・本気で噛もうとする場合は無理に進めず、専門家(行動診療)に相談を。
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