負の罰
犬が好きなものを「取り除く」ことで、その直前の行動を減らす仕組みです。
負の罰は、犬が困った行動をしたときに、遊びや注目など犬が欲しいものを取り除き、その行動を減らす仕組みです。「負」は「取り除く」という意味です。痛みや恐怖を与えないため、陽性強化を中心とするトレーナーも、陽性強化の次の手段として使います。
たとえば遊んでいる最中に強くかんだら、すぐに遊びを止めます。大切なのは、どの行動で楽しいことが終わったのかが犬にわかることです。その関係がわからないと、欲しいものがもらえない欲求不満から、かえって行動が激しくなることがあります。
負の罰だけに頼らず、してほしい行動(おもちゃをかむ、4本の足を床につけておくなど)をごほうびで増やすことと組み合わせるのが基本です。取り除いたあと、犬が望ましい行動をしたらすぐに楽しいことを再開すると、何をすればよいかが伝わりやすくなります。
例
あいさつで飛びつく犬に対し、飛びついた瞬間に声かけやなでるのを止めて横を向き、4本の足が床に着いたら声をかけてなでます。飛びつくと注目が消え、立っていると注目がもらえることがわかると、足を床につけたまま待つことが増えていきます。
よくある間違い
- 時間がたってから取り上げ、何が原因かが犬にわからない
- 取り上げるだけで、代わりにどうすればよいかを教えない
- 家族によって対応がばらばらで、ときどき飛びつきに応じてしまう


