陽性強化(正の強化)
行動の直後に犬がうれしいものを「足す」ことで、その行動を増やす学習の仕組みです。
陽性強化は、犬がある行動をした直後に、フードや遊び、声かけなど犬にとってうれしいものを与えることで、その行動が起きやすくなる仕組みです。ここでいう「陽性(正)」は「良い」ではなく「足す」という意味です。オペラント条件づけの4つの組み合わせのうちの1つにあたります。
大事なのはタイミングと一貫性です。ごほうびが遅れると、犬はそのあいだにした別の行動(立ち上がる、吠えるなど)と結びつけてしまいます。また、ごほうびを渡しただけで陽性強化になるわけではなく、その行動が実際に増えてはじめて「強化された」といえます。
家では、まず自分の犬が何をもらうと喜ぶかを確かめましょう。フードのほか、遊びや散歩、なでられることが好きな犬もいますが、気分によってはなでられるのを嫌がることもあります。AVSAB(米国獣医動物行動学会)は、しつけにも問題行動の改善にも、ごほうびを使う方法だけを用いるよう勧めています。
例
オスワリを教える場面で、お尻が床に着いた瞬間に「イエス」と言い、すぐに小さなおやつを渡します。短い練習でこれを繰り返すと、犬は自分から座ることが増え、座るといいことがあると覚えていきます。
よくある間違い
- 吠えや飛びつきを落ち着かせようとして声をかけたりなでたりし、困った行動のほうを強化してしまう
- ごほうびを渡すのが遅く、犬が立ち上がったあとに渡してしまう
- 行動の前におやつを見せて取引にしてしまい、おやつが見えないと動かなくなる


