学習の仕組み

消去バースト

しょうきょばーすと / Extinction burst

消去を始めた直後に、なくしたい行動が一時的に強く・多くなる現象です。

消去バーストは、それまでごほうびがもらえていた行動に応じるのをやめたとき、その行動がいったん激しくなったり回数が増えたりすることです。「よくなる前に一度悪くなる」と言い表されます。以前はうまくいった行動なので、犬はもっと強く求めれば手に入るかのように振る舞います。

反応しない横断歩道のボタンを何度も押してしまう人の行動と似ています。ここで根負けして応じると、犬は「もっと強くやれば手に入る」と学び、以前より激しい行動が身についてしまいます。消去を成功させるには、バーストが出ても応じずに乗り切ることが大切です。

家では、始める前に「一時的に悪くなることがある」と家族で共有し、途中で応じないと決めておきます。代わりにしてほしい行動も教えておくと、犬が行き場をなくさずにすみます。攻撃的な行動や強い恐怖が関わる場合は、消去に頼らず、獣医行動診療医や認定トレーナー(IAABC・CCPDT-KA)に相談しましょう。

例

テーブルの下から前足をかけておねだりする犬に、家族全員で応じないようにします。始めてしばらくは前足をかける回数や鳴き声が増えることがありますが、応じずにマットで待てたときにごほうびを出すと、おねだりは次第に減り、マットで待つことが増えていきます。

よくある間違い

  • 行動が悪化したのを見て逆効果だと判断し、途中でやめてしまう
  • 激しくなったところで根負けして応じ、より強い行動を教えてしまう
  • 代わりの行動を教えず、犬を行き場のない状態にしてしまう

この考え方で練習できること

あわせて知りたい言葉

学習の仕組みのほかの言葉

陽性強化(正の強化)・負の強化・正の罰・古典的条件づけ・オペラント条件づけ

出典

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