消去
これまで強化されていた行動が、ごほうびがなくなることで徐々に減っていく現象です。
消去は、ある行動で得られていたごほうびがなくなると、その行動がだんだん起きなくなることです。たとえば食卓でおねだりする犬に何もあげないようにすると、やがておねだりしなくなります。オペラント条件づけの基本的な仕組みのひとつです。
消去には時間がかかることがあります。元のごほうびの価値が高いほど、長く続いてきた行動ほど、そして「ときどきはもらえた」経験があるほど、行動はなくなりにくくなります。また、いったん消えた行動がしばらくしてふと戻ってくることがあり、これを自発的回復と呼びます。
家で使うときは、まずその行動を支えているごほうび(注目や食べ物など)を見きわめ、家族全員で与えないようにそろえます。同時に、代わりにしてほしい行動をごほうびで教えると、犬が次に何をすればよいか迷わずにすみます。恐怖や不安から出ている行動は、無視するだけでは解決しにくいので別の方法が必要です。
例
食事の準備中に吠えて催促する犬には、吠えているあいだは器を置かず、静かになった瞬間に置くようにします。はじめは吠えが強まることもありますが、吠えても食事は早く出てこないと学ぶと、静かに待つことが増えていきます。
よくある間違い
- ときどき根負けして応じてしまい、かえって行動を長引かせる
- 無視するだけで、代わりの行動を教えない
- 恐怖や不安が原因の吠えまで、無視で解決しようとする


