古典的条件づけ
2つの出来事がくり返し一緒に起きることで、片方からもう片方を予測するようになる学習です。
古典的条件づけは、もともと意味のなかった刺激(音など)が、食べ物のような刺激とくり返しセットで起きることで、その刺激だけで同じ反応が出るようになる学習です。ベルの音でよだれを出すようになったパブロフの犬の実験がよく知られています。フードの袋の音でよだれが出たり、チャイムで興奮したりするのもこの例です。
この学習は犬の意思とは関係なく起きるため、よい連想だけでなく嫌な連想もできてしまいます。チャイムの音に喜ぶか怖がるかは、その後に来客とのどんな経験が続いてきたかで変わります。罰を使われた犬が、罰を与えた人やトレーニングそのものを嫌なものと結びつけることもあります。
家では、犬が苦手なものを大好きなおやつと組み合わせ、よい連想を作るときに役立ちます。これは拮抗条件づけ(カウンターコンディショニング)と呼ばれ、苦手なものを弱い形から少しずつ見せる脱感作と組み合わせるのが基本です。クリッカーの音に「ごほうびが来る」という意味をもたせるのも、古典的条件づけの応用です。
例
掃除機を見ると逃げる犬には、スイッチを入れない掃除機を離れた場所に置き、犬が掃除機を見たらおやつを渡す、という短い練習を繰り返します。掃除機が見えるとおやつを期待して飼い主の方を見るようになったら、少しずつ距離を縮めていきます。
よくある間違い
- 苦手なものを一度に強く見せ、かえって怖い連想を強めてしまう
- 叱ったり罰を与えたりすると、その人や場所まで嫌なものとして結びつくことに気づかない


