社会化
子犬期に人・動物・音・場所などを良い経験として知り、世の中に慣れていくこと。
社会化とは、子犬がさまざまな人、動物、音、場所、物ごとに出会い、それらを安全で楽しいものとして受け入れられるようになっていく過程です。特に生後3か月ごろまでは、怖がる気持ちよりも人や物への親しみやすさが勝りやすい時期で、社会化期と呼ばれます。この時期の経験は、成犬になってからの性格や反応に大きく影響します。
この時期の社会化が不十分だったり不適切だったりすると、成長後に恐怖、回避、攻撃といった行動の問題が起きやすくなるとされています。そのため米国獣医動物行動学会(AVSAB)は、ワクチン接種がすべて終わる前から、安全に配慮して社会化を始めることを標準的なケアとしています。同学会は、少なくとも1回目のワクチンを7日以上前に済ませ、駆虫もしていれば、生後7〜8週からパピークラスに参加できるとしていますので、時期はかかりつけの獣医師と相談してください。
家では、床の素材の違い、年齢や服装の違う人、生活音など、できるだけ多くのものを、おやつやほめ言葉と組み合わせて経験させます。大事なのは数よりも「良い経験になっているか」で、子犬が怖がっておやつを食べないときは、刺激を弱めたり距離をとったりします。一度にたくさんの刺激を与えず、家族から少しずつ始めましょう。
例
迎えたばかりの子犬。家の中でフローリング、マット、タイルなど違う床を歩かせ、家族以外の人にも一人ずつ会わせて、そのたびにおやつをあげてもらいます。怖がっておやつを食べない場面では距離をとってやり直します。新しいものを見ると近づいてにおいを嗅ぐような、落ち着いた反応が増えていきます。
よくある間違い
- にぎやかな場所に一度に連れて行き、たくさんの刺激で子犬を圧倒してしまう
- ワクチンが全部終わるまで家の外の刺激に一切ふれさせず、社会化期を逃してしまう


