犬の状態を読む

閾値

いきち / Threshold

犬が落ち着いた状態から、刺激に反応してしまう状態へ切り替わる境目のこと。

閾値とは、犬が落ち着いていられる状態から、強いストレスや興奮で「反応してしまう」状態へ移る境目のことです。吠える・突進するといった分かりやすい反応だけでなく、固まる、おやつを食べなくなる、急に静かになるといった形で閾値を超えることもあります。行動修正では「閾値の下で練習する」ことが基本です。

閾値を超えた犬は、考えるより先に反応している状態で、飼い主の声も届きにくく、新しいことを学べません。閾値は決まった位置にあるものではなく、苦手な刺激の数、距離、頻度、強さ、それまでにたまったストレスによって、その時々で変わります。一つ一つは平気でも、いくつも重なると一気に超えてしまうことがあります。

家では、まず犬の苦手なもの(トリガー)と、閾値に近づいたときのサイン(体がこわばる、おやつの取り方が荒くなる、地面のにおいを嗅ぎ始めるなど)を知ることから始めます。サインに気づいたら、超える前に距離をとりましょう。超えてしまったときはその場で練習をやめてすぐに離れ、次に同じ状況にならない計画を立てます。

例

道の向こう側の犬なら見ていられるが、近づくと吠え出す犬。吠えずにおやつを食べられ、体がゆるんでいる距離を保ったまま、ほかの犬が見えたらおやつを与えます。閾値の下での練習を重ねると、落ち着いていられる距離が少しずつ縮まっていきます。

よくある間違い

  • 「慣れさせよう」と近づけて、閾値を超えた状態のまま練習を続ける
  • 吠えたり突進したりしていないから大丈夫と考え、固まる・おやつを食べないといった静かなサインを見落とす

この考え方で練習できること

あわせて知りたい言葉

犬の状態を読むのほかの言葉

カーミングシグナル・社会化・鋭敏化

出典

← しつけ辞典の一覧へ

無料PDF・登録不要

子犬のしつけスターターブック

お迎え準備のチェックリスト、最初の4週間に教える順番、10のコマンドの教え方、書き込める練習記録表。

  • A4・22ページ
  • 印刷して書き込める
  • 登録不要