拮抗条件づけ
苦手なものと犬が喜ぶものを結びつけ、その刺激への感じ方を変えていく方法。
拮抗条件づけ(カウンターコンディショニング)とは、犬が嫌な気持ちになる刺激と、うれしい気持ちになるもの(おいしいおやつや遊びなど)を、くり返しセットで経験させる方法です。目的は、目に見える行動よりも「その刺激に出会ったときの気持ち」を変えることにあります。古典的条件づけの仕組みを使った技法です。
たとえば車が通るたびにとびきりおいしいおやつが出てくる経験を重ねると、犬にとって車は「いいことが起きる合図」に変わっていきます。ただし反応が強い犬では、この方法だけでは足りないことが多く、刺激を弱めて与える脱感作と組み合わせるのが効果的とされています。刺激が弱いうちに良い結びつきを作り、それから少しずつ強さを上げていきます。
家では、苦手なものが現れたらすぐにおやつを出し、それが通り過ぎる間も与え続けるようにします。ごほうびは、ふだんのフードより価値の高いものを用意しましょう。犬が怖がっておやつを食べられないときは近すぎるサインなので、距離をとってからやり直します。
例
自転車を見ると吠える犬。止まっている自転車が遠くに見える場所から始め、自転車が見えている間においしいおやつを与えます。平気で食べられたら数歩近づき、次はゆっくり動く自転車で同じことをします。やがて自転車を見ると、飼い主の顔を見ておやつを期待するようになります。
よくある間違い
- 犬が怖がっておやつを食べられない距離のまま続けてしまう
- いつものフードなど価値の低いごほうびを使い、苦手な気持ちを上回れない
この考え方で練習できること
あわせて知りたい言葉
教え方の技法のほかの言葉
マーカートレーニング(クリッカートレーニング)・ルアー(誘導)・シェイピング・キャプチャリング・ターゲット・キュー(合図)・般化・プルーフィング・馴化・環境管理・両立しない行動を教える


