マーカートレーニング(クリッカートレーニング)
正解の瞬間を音や短い言葉で知らせ、そのあとにごほうびを渡す教え方です。
マーカートレーニングは、犬が望ましい行動をしたその瞬間を、クリッカーの音や「イエス」などの短い言葉(マーカー)で知らせ、そのあとでごほうびを渡す方法です。クリッカーを使う場合はクリッカートレーニングと呼ばれます。陽性強化に、正解の瞬間を伝える合図を加えたものといえます。
マーカーは、はじめは何の意味もない音です。音のすぐあとにごほうびを渡すことを繰り返すと、音が「ごほうびが来る」合図になります(古典的条件づけ)。こうして意味をもった音は二次強化子(条件性強化子)と呼ばれ、写真のシャッターを切るように行動の一瞬を正確に伝えられるうえ、犬が離れた場所にいても使えます。
家では、まず音(または言葉)を出してすぐにおやつを渡すことを繰り返し、マーカーに意味をもたせます。そのあとは、たとえばオスワリならお尻が床に着いた瞬間に鳴らします。鳴らしたら必ずごほうびを渡すこと、ふだんの会話では使わない音や言葉を選ぶことがポイントです。耳の聞こえにくい犬には、親指を立てるなどの手のサインをマーカーにできます。
例
フセを教えている犬に、ひじとおなかが床に着いた瞬間に「イエス」と言い、すぐにおやつを渡します。フセからすぐ起き上がってしまう犬でも、どの瞬間が正解だったかが伝わりやすくなります。
よくある間違い
- 鳴らしたのにごほうびを渡さず、マーカーの意味が薄れてしまう
- 行動が終わってから遅れて鳴らし、別の行動をマークしてしまう
- クリッカーは一生手放せないと思い込む(身についた行動は、ほめ言葉やおやつだけで強化してよい)
この考え方で練習できること
あわせて知りたい言葉
教え方の技法のほかの言葉
ルアー(誘導)・ターゲット・キュー(合図)・般化・プルーフィング・脱感作・拮抗条件づけ・馴化・環境管理・両立しない行動を教える


