オーストラリアンラブラドゥードル

ラブラドゥードルの価格と迎え方|ブリーダー・輸入を比較

出典あり オーストラリアンラブラドゥードルの記事一覧 →

巻き毛のチョコレート色の被毛のラブラドゥードルが、白い壁の前で横向きに立ち、振り返っている
Photo: Anton Porsche(CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons)

「ラブラドゥードルはいくら?」「どこで買える?」と検索すると、出てくるのはほとんどが子犬を売る側のページです。国内のブリーダー、海外からの輸入の代行、ペットショップ。どこも自分の方法をすすめるので、どの道にいくらかかり、どんな違いがあるのかを横に並べて見られる場所がありません。

先に答えを書きます。価格は「どのラブラドゥードルか」で大きく違います。 ラブラドールとプードルを1〜2代かけ合わせたF1・F1Bなどは、子犬の販売サイトの掲載で12万〜43万円ほど(2026年9月29日に確認した掲載例)。何世代も交配を重ねたオーストラリアンラブラドゥードルは、国内で繁殖する窓口で生体価格60.5万円〜(諸経費を足すと約64万円〜)、輸入の窓口では公開価格から計算して合計**約79万円〜(ニュージーランドから)、117.6万円〜(オーストラリアから)**です。中立の機関がまとめた「相場」はないので、この記事では公開されている実例と、子犬代+輸送・諸経費+毎年の飼育費の総額で比べます。迎えたあとの飼育費は、アニコムの調査で犬1頭あたり年間41万3,416円(犬全体の平均)です。

迎える道は、①協会の認定を受けた国内のブリーダー、②海外の協会所属ブリーダーからの輸入、③一般のブリーダーやペットショップ、④保護犬や個人からの譲渡の4つ。「買えない」と言われるのは、国内で繁殖している窓口が少なく、抽選や申込条件、数か月の待ちがあるからです。どの道を選んでも、確かめることは共通です。親犬の健康検査の結果、国内の販売業者なら対面での説明と現物確認、生後56日を過ぎているか、そして契約の中身。この記事では、協会の基準、農林水産省の動物検疫所の輸入条件、環境省の動物愛護管理法の説明、各窓口の公式サイトをもとに、4つの道を同じ物差しで比べます。

この記事で学べること

  • ラブラドゥードル、オーストラリアンラブラドゥードル、ゴールデンドゥードルなど「ドゥードル」の違いと、F1・F1B・多世代の意味
  • 価格の実例(販売サイトの掲載と、3つの窓口の公開価格)と、子犬代・輸送・諸経費・1年目の飼育費を足した総額での比べ方
  • 日本で迎える4つの道の比較、輸入するときの検疫の条件、そして「買えない」と言われる理由
  • 協会が繁殖犬に求める健康検査、法律で決まっている対面説明・現物確認と生後56日のルール、「譲ります」や保護犬で迎えるときに確かめること
  • 「アレルギーが出ない」「毛が抜けない」が保証ではない理由と、トリミング・運動の手間

今日やることは1つ。 迎えたいのが「オーストラリアンラブラドゥードル」か「ラブラドゥードル」かを決めて、この記事の出典にある協会のサイトを1つ開き、認定ブリーダーの一覧か問い合わせ先を確認してください。価格や販売ページを見比べるのは、そのあとで十分です。

ドゥードルの迎え方は四つ(国内の認定ブリーダー・輸入・ブリーダーやペットショップ・保護犬)

記事執筆における出典

販売する側の説明はどうしても自分の方法に寄ります。この記事は、売り手ではない一次情報だけで組み立てました。

  • オーストラリアンラブラドゥードルの定義・大きさ・毛質・親犬の健康検査 ── オーストラリアの協会(ALA)、米国の協会(ALAA)、世界規模の協会(WALA)、日本の協会(ALAJ)の公式サイト。いずれも犬種の普及を目的とする愛好・登録団体で、中立の研究機関ではありません
  • ゴールデンドゥードル・コッカープーの大きさや世代の説明 ── 北米ゴールデンドゥードル協会、英国コッカープークラブ(同じく愛好団体)
  • 海外から犬を迎えるときの条件 ── 農林水産省 動物検疫所「犬、猫の日本への入国」(指定地域編・指定地域以外編)
  • 販売時の対面説明・現物確認、生後56日の販売制限、マイクロチップ ── 環境省(動物愛護管理法の解説ページ)
  • アレルギー ── 米国ケネルクラブ(AKC)とクリーブランド・クリニック(米国の医療機関)の解説、その根拠になった研究(Vredegoor ら, 2012)、最初のラブラドゥードルの経緯を伝えたオーストラリア放送協会(ABC)の記事
  • 健康と行動 ── 英国王立獣医大学などの研究チームによる、ドゥードル系と親犬種の比較研究(PLOS ONE, 2024・2026)
  • 飼育費 ── アニコム損害保険「ペットにかける年間支出調査」2025年版(同社のペット保険の契約者へのアンケート)
  • 子犬の価格の実例 ── 3つの窓口の公式サイトの価格表と、子犬の販売サイト(ブリーダーナビ、みんなのブリーダー、ペットショップの検索サイトのペットミー)の掲載。どれも売る側の情報で、掲載は日々入れ替わります。2026年9月29日に確認した時点の数字です
  • 個人や団体からの譲渡 ── 環境省(第一種・第二種動物取扱業の説明、マイクロチップの登録証明書)、オーストラリアの協会(ALA)の「新しい家を探している犬」のページ

特定のブリーダーや業者をすすめることはしません。 国内の主な窓口3つを比べる表は、各社の公式サイトに書かれている事実だけで作り、確認した日付を添えました。子犬の価格も、中立の出典がないため「相場」とは呼ばず、公開されている金額と掲載の実例を、日付つきでそのまま並べます。総額は、その公開価格を足し算した計算例です。健康の話は「協会や研究にこう書かれている」までで、個別の判断は獣医師に任せます。

まず整理 ── 「ドゥードル」は1種類ではない

「ドゥードル」は、プードルとほかの犬種をかけ合わせた犬の総称のように使われています。名前が似ていても、どこまで基準が決まっているかが大きく違います。

呼び名かけ合わせ基準・登録大きさ・毛質の読みやすさ
オーストラリアンラブラドゥードルラブラドール、プードル、コッカースパニエルなど(ALAが公式に認めた先祖犬は6犬種)。オーストラリアンラブラドゥードル同士の交配を重ねる協会が犬種基準を定め、血統を登録。サイズはミニチュア(体高35〜42cm)・ミディアム(43〜52cm)・スタンダード(53〜63cm)の3つ。体重はALAJの基準でそれぞれ7〜13kg・13〜20kg・23〜30kg協会は「同じ型に向けて何世代も繁殖してきた」と説明。それでも毛質は子犬から成犬で変わることがあると、ALAもALAJも書いている
ラブラドゥードル(F1)ラブラドール × プードルの1代目純血種どうしのかけ合わせ(交配犬)ALAAの説明で「抜け毛は中程度〜少ない」、毛は「まばらな毛〜フリース」まで幅がある
ラブラドゥードル(F1B)F1 × プードルかけ合わせ(交配犬)ALAAの説明で「両親が抜けない毛なら、抜け毛は少ない〜ない」
ゴールデンドゥードルゴールデンレトリバー × プードル北米の協会がサイズ区分を定めている協会自身が「ブリーダーによる子犬の成犬サイズの見積もりは推測」と書いている
バーニードゥードルバーニーズマウンテンドッグ × プードルかけ合わせ(交配犬)親犬の組み合わせしだいで、大きさの幅が大きい
コッカープーコッカースパニエル × プードル英国の愛好団体は「組み合わせが多様で、犬種基準を定めるのは不可能」と説明F1同士をかけた2代目(F2)は、同じ胎の子でも見た目や毛質がばらつくことがあると説明

F1・F1B・多世代という言葉は、次の意味で使われます。F1は純血どうしの1代目、F1Bは1代目をさらにプードルとかけ合わせたもの、多世代(マルチジェネレーション)はドゥードルどうしの交配を何代も重ねたものです。ALAAは、オーストラリアンラブラドゥードルどうしの交配が4代続いたものを「純血のオーストラリアンラブラドゥードル」と呼んでいます。

ここで大事なのは、「ラブラドゥードル」として売られている犬が、オーストラリアンラブラドゥードルとは限らないことです。どちらなのかは、呼び名ではなく協会の登録書類と、親犬・祖父母犬の記録で確かめます。

F1・F1B・多世代の違い(純血どうしの1代目 → プードルとかけ戻し → ドゥードルどうしを何代も) Illustration: BAUDOG(生成画像)

ラブラドゥードルの価格 ── 「相場」より、公開されている実例で見る

「ラブラドゥードルの相場」として出てくる数字の多くは、販売サイトがその時点で掲載している子犬の平均です。掲載は数頭〜数十頭なので、数頭の出入りで平均が動きます。そこで、ここではどこが、どの犬に、いくらと公開しているかを並べます。

窓口犬の種類公開されている価格(2026年9月29日に確認)
ブリーダーナビ(子犬の販売サイト)ラブラドゥードル。掲載にはF1b・F2bなどの表記掲載21頭。価格が出ていた子犬は12万〜43万円で、ほかは「応相談」。サイトが示す平均は22万4,000円
みんなのブリーダー(子犬の販売サイト)ラブラドゥードル掲載8頭、18万〜27万円(税込)
ペットミー(ペットショップの検索サイト)ラブラドゥードル2026年8月の集計で掲載1件、平均約25万円(同サイトの表示)
レイクウッズガーデン(国内で繁殖)オーストラリアンラブラドゥードル生体価格 オス60.5万〜104.5万円、メス66万〜110万円(税込)
Kiwi Pride Japan(ニュージーランドから)オーストラリアンラブラドゥードルニュージーランドへの支払い NZ$8,000か8,500+サービス料
MAGNOLIA DOGS(オーストラリアから)オーストラリアンラブラドゥードル合計 117万6,000円〜

表から分かることは2つです。 1つめは、F1系とオーストラリアンラブラドゥードルで、価格の桁が違うこと。「ラブラドゥードル」の値段を調べるときは、まずどちらの犬の値段なのかを分けて見ます。2つめは、F1系もそもそも掲載が少ないことです。ペットショップの検索サイトでは1か月の掲載が1件でした。

総額で比べる ── 子犬代+輸送・諸経費+毎年の飼育費

子犬の値段だけを比べると、何が含まれているかの違いを見落とします。公開されている価格表を、同じ行に分けて並べ直しました。合計は、公開価格を足し算した計算例です。

国内で繁殖(レイクウッズガーデン)ニュージーランドから(Kiwi Pride Japan)オーストラリアから(MAGNOLIA DOGS)F1系(販売サイトの掲載例)
子犬代生体価格 オス60.5万円〜、メス66万円〜子犬 NZ$4,000(基本カラー)か4,500(レアカラー)パピー費用 45万円〜(性別・色で違う)12万〜43万円
子犬代に含まれるもの獣医師の健康診断、糞便検査、不妊手術混合ワクチン2回、DNA検査、マイクロチップ、去勢、獣医師の健康診断価格表に内訳の記載なし掲載ごとに違う。「総額表示」と書かれた掲載もある
輸送・検疫・税なし(国内)輸出パッケージ NZ$750、国際配送料 NZ$3,250(成田・関空)。到着時に関税約3万円と空港倉庫使用料(成田で約4,000円)国際輸送費 29.5万円〜(子犬のサイズで変わる)、輸出前諸経費 17.1万円〜、輸入消費税 4万円〜遠方からの輸送は掲載ごとに確認
手数料・諸経費ワクチン・マイクロチップ・ALAJ登録で計3万7,400円サービス料 9万9,000円+税輸入コンサルティング費 22万円掲載ごとに確認
迎えるまでの合計(計算例)約64.2万円〜(オス)約79万円〜(基本カラー、サービス料の消費税10%込み。同社が示す2025年4月9日時点の1NZドル=81円前後で計算)117.6万円〜(1豪ドル=100円で計算、と同社)12万〜43万円+諸経費
迎えたあと、毎年犬1頭あたり年間41万3,416円(アニコム、犬全体の平均)同左同左同左
1年目の目安(上の2行の足し算)約106万円〜約120万円〜約159万円〜約53万〜84万円+諸経費

アニコムの年間41万3,416円の内訳は、ケガや病気の治療費8万9,120円、フード・おやつ8万29円、シャンプー・カット・トリミング料5万575円、ペット保険料4万4,879円、ワクチン・健康診断などの予防費3万4,024円などです。これは短毛の小さな犬も含めた犬全体の平均(回答した犬の平均年齢は5.6歳)で、ラブラドゥードルの金額ではありません。毎月トリミングに通う犬や、体の大きな犬では、内訳が変わります。子犬の1年目は、最初にそろえる用品(お迎え準備のチェックリスト)と、残りのワクチンの費用も見込んでください。Kiwi Pride Japan は、3回目の混合ワクチンと狂犬病の予防注射は、迎えたあとに近くの動物病院で相談するよう案内しています。

輸入の2つは為替で変わります。Kiwi Pride Japan の国際配送料は2025年4月時点の金額で、燃油代が追加になることがあると書かれています。申し込む前に、その時点の見積もりを書面でもらってください。

子犬の値段だけでなく「子犬代+輸送・諸経費+毎年の飼育費」を積み上げた総額で比べる、という考え方 Illustration: BAUDOG(生成画像)

ミニチュアの値段は違う?

「ミニチュアは高い」「小さいほうが安い」という話を見かけますが、公開されている価格表からは、サイズが価格を決めているとは読み取れません。

  • Kiwi Pride Japan:「サイズによる価格差はございません」と明記。価格は基本カラーかレアカラーかの2通り
  • レイクウッズガーデン:価格の差は「色、模様、希少性、留意点等」をふまえて設定していると説明
  • MAGNOLIA DOGS:パピー費用は性別と色で違い、国際輸送費が子犬のサイズで変わる
  • F1系の販売サイト:掲載には「ミニチュアサイズ予想」のような書き方があります。1〜2代のかけ合わせでは、子犬のときのサイズは予想です(下の「子犬の姿から、成犬の大きさと毛質は読み切れない」も参照)

ミニチュアを望むなら、値段より先に、親犬(できれば両親とも)の大きさと、ブリーダーがその子犬のサイズを何から見込んでいるかを確かめます。

日本で迎える4つの道 ── 比較表

①協会認定の国内ブリーダー②海外の協会所属ブリーダーから輸入③一般のブリーダー・ペットショップ④保護犬・譲渡
迎えられる犬オーストラリアンラブラドゥードルオーストラリアンラブラドゥードル(国により条件が大きく違う。下の表)多くはF1・F1Bなど1〜2代のかけ合わせ犬種を指定して探す仕組みではない
血統の記録日本の協会(ALAJ)の登録と血統書海外の協会の登録書類業者によって違う。書類の有無を確認来歴が分からないことも多い
親犬の健康検査協会の基準に沿って行われる(次の章)協会の基準に沿って行われる(次の章)業者による。結果を見せてもらえるかを確認分からないことが多い
法律上の説明販売業者は、事業所で現物を見せ、対面で説明する義務がある日本で販売・仲介(取次ぎ・代理)する業者には登録と対面説明の義務がある。海外の繁殖者と直接やりとりするなら、説明の18項目を自分で確かめる①と同じ。インターネット上だけで売買契約を成立させることは禁止自治体・団体ごとの手続き(保護犬を迎える流れ)
迎える月齢国内の販売業者は、生後56日を過ぎるまで引き渡せないオーストラリア・ニュージーランドなど指定地域からは子犬の時期に迎えやすい。それ以外の国からは、計算上生後約10か月以降①と同じ年齢はさまざま
探し方ALAJに国内の認定ブリーダーを問い合わせるALA・ALAA・WALAの認定ブリーダーの一覧第一種動物取扱業の登録番号を確認自治体の動物愛護センター・保護団体

日本の協会(ALAJ) は、2012年に設立された一般社団法人で、日本で唯一オーストラリアンラブラドゥードルの犬籍登録と血統書の発行を行う機関だと説明しています。ALAJのサイトには認定ブリーダーの一覧は載っていないので、どこが認定を受けているか、その認定で何を審査したかは、ALAJの問い合わせ窓口で確かめるのが確実です(下の比較表も参照)。

③の一般のブリーダーやペットショップから迎えることも、それ自体が悪いわけではありません。ただし、多くは1〜2代のかけ合わせなので、上の表のとおり大きさと毛質の幅が大きくなります。英国の研究チームは、ドゥードル系を迎えるときは親犬の健康・気質・体つきと、繁殖の環境で判断するよう勧めています。

④の保護犬でドゥードル系に出会えることもありますが、譲渡は犬種を指定して探す仕組みではないので、時期と地域しだいです。なお、オーストラリアの協会(ALA)は、所属ブリーダーに「自分が繁殖した犬の再譲渡を、求められれば手伝う」ことを求めていて、サイトには新しい家を探している犬の案内のページもあります。個人や団体の「譲ります」を使うときに確かめることは、下の「『譲ります』・保護犬で迎えるとき」の節にまとめました。

輸入するなら ── 「どの国から」で大きく変わる

犬を輸入するときの条件は、農林水産省 動物検疫所が示す指定地域から来るかどうかで大きく分かれます。

指定地域から指定地域以外から
対象の国・地域アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー諸島、ハワイ、グアム上記以外(米国本土・カナダ・欧州などを含む)
主な条件マイクロチップ。生まれてからずっと指定地域だけで飼われている(または輸出直前の180日間以上)マイクロチップ → 狂犬病予防注射2回以上(1回目は生後91日以降、2回目は30日以上あけて)→ 抗体検査 → 採血日から180日間以上待機
事前届出到着の40日前までに動物検疫所へ同左
条件を満たさないと最長180日間の係留検査、または輸入できない足りない日数の係留検査、または輸入できない

オーストラリアンラブラドゥードルの協会には、米国の協会(ALAA)や、米国とカナダの会員が創設した国際団体(WALA)のように、指定地域以外の国で生まれた協会もあります。指定地域以外の国のブリーダーから迎える場合、生後91日+30日+180日を足すと、日本に着くのは早くても生後300日(約10か月)を過ぎてからです。子犬の時期を日本で過ごさせたいなら、この違いは大きく効きます。

手続きの細かい条件は変わることがあるので、実際に輸入するときは、動物検疫所の最新の手引書を読み、到着する空港の動物検疫所に事前に相談してください。輸入を代行する業者に頼む場合も、条件そのものは同じです。

指定地域(オーストラリア・ニュージーランド等)からと、それ以外の国からで、日本に着く月齢が変わることを二本の時間軸で Illustration: BAUDOG(生成画像)

日本の主な窓口3つ ── 公式サイトの記載で比較

オーストラリアンラブラドゥードルを日本で迎える窓口として、よく名前が挙がる3つを並べます。書いてあるのは、各社の公式サイトに載っていることだけです(2026年9月29日に確認)。並びはおすすめの順ではありません。サイトで見つからなかった項目は「記載なし」としました。載っていないことが「していない」という意味ではないので、気になる項目は問い合わせて、書面で答えをもらってください。

MAGNOLIA DOGSKiwi Pride Japanレイクウッズガーデン
迎え方の形オーストラリアの提携犬舎の子犬を輸入ニュージーランドの犬舎「Kiwi Pride」と家族の直接取引を仲介(自社は「販売業者・ペットショップでありません」と説明)国内で繁殖し、自社で販売
子犬が生まれる国オーストラリア(クイーンズランド州)ニュージーランド(タウランガ)日本(千葉県茂原市の繁殖施設)
協会記載なしWALA(犬舎がWALAの「8つ星」で、南半球で唯一と説明)ALAJ(「国内唯一のALAJ認定ブリーダー」と説明)
日本の拠点東京都港区白金台の店舗。「輸入犬に実際にお会いして」迎えられると説明東京都渋谷区。子犬は空港で受け取る千葉県流山市の販売所。見学は予約制
申し込みの流れ申込フォーム → 電話でのヒアリング(希望者) → 対面かオンラインでマッチング申込 → オンライン面談 → 犬舎が可否を判断 → ウェイティングリスト。抽選はなし会員登録 → 毎週金曜に掲載される子犬に応募 → 抽選 → 販売所で対面・契約。平均応募倍率は3.0倍(2026年1〜6月、同社の発表)
申し込める人の条件記載なし規約で、単身者・独身者・65歳以上・未成年には譲らないと明記。マンション住まいなら、ペット飼育規約の写しを出す記載なし(販売の場合。下のFCHは別の条件)
迎える月齢記載なし生後12週齢〜が目安生後8週齢〜(避妊・去勢手術済み)
公開されている費用合計 117万6,000円〜(パピー費用・国際輸送費・輸出前諸経費・輸入消費税・輸入コンサルティング費。1豪ドル=100円で計算)ニュージーランドへの支払い NZ$8,000〜8,500(子犬・輸出パッケージ・国際配送)+サービス料 9万9,000円+税。ほかに関税約3万円・空港倉庫料(2025年4月時点)生体価格 オス60.5万〜104.5万円、メス66万〜110万円(税込、不妊手術を含む)+ワクチン・マイクロチップ・ALAJ登録などの諸経費
親犬の健康検査記載なし股関節・肘関節のレントゲン、眼科の検査、DNA検査親犬の全頭に股関節・肘関節の形成不全の検査と、31項目のDNA検査。子犬には獣医師の健康診断書
健康保証記載なしWALAの基準に沿った2年間(重い関節の病気、生まれつきの命に関わる病気)記載なし
毛質・サイズ3サイズ。毛質はウェービーフリースかカーリーフリースを申込時に選ぶ3サイズ。毛質はフリースのみ。規約では毛質・色の指定には応じない3サイズ。サイトで子犬を選ぶ

表の数字や条件は変わることがあります。申し込む前に、必ず各社の最新のページで確かめてください。

表から読み取れる違いは3つです。

  1. 子犬が生まれる国。 オーストラリアとニュージーランドは、上で見た動物検疫所の「指定地域」です。そのため、この2国からの輸入でも子犬の時期に迎えられます。国内で繁殖した子犬なら、輸送や検疫の手続きはありません。
  2. 「誰と契約するか」。 Kiwi Pride Japan の形では、売買契約の相手はニュージーランドの犬舎で、日本の窓口は契約に責任を負わないと規約に書かれています。国内で販売する業者なら、動物愛護管理法の対面説明の義務がかかります。契約書に誰の名前が書かれるかを、申し込む前に確かめてください。
  3. 協会と「認定」の意味。 3社はそれぞれ別の協会の名前を挙げています(マグノリアはサイトに記載なし)。レイクウッズガーデンが名乗る「ALAJ認定」について、ALAJの2026年度の事業計画は、認定ブリーダーの制度を6段階のうち「制度内容の詳細設計・構築」の途中にあると書いています。また、ALAJの代表理事とレイクウッズガーデンの代表者は同じ人物です(両者の公式サイト)。どの協会の「認定」でも、何を審査した認定なのか、そして子犬にどの協会の登録書類が付くのかを聞いてください。

何を優先するかで選ぶ

上の表を、迎える人がよく気にすることから引き直すと次のようになります。どれも各社の公式サイトの記載にもとづいていて、「記載なし」の項目は問い合わせで変わることがあります。

優先したいこと表から分かること
抽選ではなく、順番を待って迎えたいKiwi Pride Japan は抽選をしないと説明。レイクウッズガーデンは子犬ごとの抽選(平均3.0倍)
迎える前に、国内で子犬に会いたい国内で繁殖しているのはレイクウッズガーデン(販売所で対面。見学は予約制)。輸入の2社は、子犬とは日本に着いてから会う形
毛質を指定したいMAGNOLIA DOGS は申込時にウェービーかカーリーのフリースを選ぶ。Kiwi Pride Japan は規約で指定を受けない
健康保証を書面で確かめたい公式サイトに期間と対象を書いているのは Kiwi Pride Japan(2年間)。ほかの2社は記載がないので、契約前に書面で確認
最初にかかる費用をおさえたい公開されている最低額は、レイクウッズガーデンのオス60.5万円〜(諸経費別)。輸入の2社は為替と輸送費で変わる
ひとり暮らし・65歳以上Kiwi Pride Japan は規約で対象外。ほかの2社は記載がないので問い合わせを
契約の相手を知っておきたいKiwi Pride Japan は、売買契約の相手がニュージーランドの犬舎だと規約に明記。レイクウッズガーデンは自社が販売。MAGNOLIA DOGS は「輸入コンサルティング費」を示しているので、契約書に誰の名前が載るかを確認
関東で探したい3社とも日本の拠点は関東(東京都港区、東京都渋谷区、千葉県流山市の販売所)。Kiwi Pride Japan の子犬は空港で受け取る。F1系は、ブリーダーナビの関東の掲載が5頭(2026年9月29日)

繁殖犬の「里親」制度(FCHシステム)について

レイクウッズガーデンには、販売とは別に「FCHシステム(ファミリーケアホーム)」という制度があります。同社の説明では、一定の期間、繁殖に協力することを条件に、繁殖犬を家庭で育てる制度です。子犬を買うのとは中身がまったく違うので、申し込む前に次の点を知っておいてください。

  • 犬の所有権は、契約の間は同社にあり、契約が終わると飼い主に移る。契約は原則6歳ごろが目安
  • メスは2回目の発情期から、オスは1歳ごろから交配する。交配と出産の間は、同社(千葉県茂原市の繁殖施設)が犬を預かる
  • 契約のときに保証金を預け、過失やトラブルがなければ契約満了時に全額返還。飼育の基本的な費用は飼い主の負担(繁殖のための獣医の費用は除く)
  • 応募できるのは、原則として茂原市から半径130km以内に住み、日中もある程度家に人がいる家庭。異性の犬を飼っていないこと(不妊去勢済みなら可)
  • 契約中はグルーミングが無料、講習会に家族で参加する、などの取り決めがある

メスなら、何度かの出産のあいだ家を離れることになります。家族全員がその生活を受け入れられるかを話し合ってから検討してください。

なお、Kiwi Pride Japan と同じ事業者が運営する「Kiwi Doodle Japan」は、オーストラリアンラブラドゥードルと「キャプードル」(ミニチュアプードル×キャバリア)をかけ合わせた**別の犬(キウイドゥードル)**の窓口です。

ラブラドゥードルが「買えない」と言われる理由

「ほしいのに買えない」と感じる理由は、ここまでの表に出てきた事実でほぼ説明できます。理由ごとに、打てる手も変わります。

理由公開されている事実打てる手
国内で繁殖している窓口が少ないレイクウッズガーデンは「国内でALのブリーディングを行っているのは当社のみ」と説明し、ペットショップでの販売はしていないと書いている輸入の窓口も同じ表で比べる
抽選があるレイクウッズガーデンは毎週金曜に子犬を掲載して抽選。平均応募倍率は3.0倍(2026年1〜6月、同社の発表)何回か応募する前提で計画する。抽選のない順番待ちの窓口と比べる
申込条件と審査があるKiwi Pride Japan は、規約で単身者・独身者・65歳以上・未成年には譲らないと明記。オンライン面談の結果を犬舎と共有し、迎えられるかを回答する申し込む前に規約を読み、条件に合う窓口を選ぶ
生まれてから迎えるまで時間がかかるKiwi Pride Japan は、子犬が生まれてから日本に迎えるまで約3か月と説明。指定地域以外の国からの輸入は、検疫の条件で生後約10か月以降迎えたい時期から逆算して申し込む
F1系も掲載が少ない子犬の販売サイトの掲載は21頭と8頭、ペットショップの検索サイトでは1か月に1件(上の価格の表)新着の通知を使う。親犬の情報が出ている掲載を選ぶ
費用が大きいオーストラリアンラブラドゥードルは、迎えるまでで約64万円〜117.6万円〜(上の総額の表)子犬代だけでなく、1年目の総額で予算を組む

「繁殖が禁止されているから買えない」という話も見かけます。「後悔」「異常」「短命」といった噂とあわせて、何が確かめられていて何が誤解なのかは、ラブラドゥードルの「後悔」「異常」「短命」は本当かで一次情報と照らしています。

「買えない」と感じる理由が、繁殖している所が少ない・抽選・申込条件・待つ期間の4つに分かれること Illustration: BAUDOG(生成画像)

「譲ります」・保護犬で迎えるとき

ドゥードル系を、保護犬や個人からの譲渡で迎えることもできます。ただし、犬種を指定して待つ仕組みではないので、出会えるかどうかは時期と地域しだいです。

保護犬を探す ── 自治体の動物愛護センターや保護団体の譲渡が入り口です。申し込みから迎えるまでの流れと費用は、保護犬を迎える|手順・費用・最初の1か月にまとめています。オーストラリアの協会(ALA)のサイトには、所属ブリーダーのもとで新しい家を探している成犬の案内(「Looking for a New Home」)がありますが、オーストラリアの犬なので、日本に迎えるなら上で見た動物検疫所の条件がかかります。

個人や団体の「譲ります」を使うとき ── 掲示を見て連絡する前に、次の点を確かめてください。

確かめること理由(環境省の説明)
相手が、お金をとってくり返し犬を渡していないか営利で犬を販売(取次ぎ・代理を含む)するなら、第一種動物取扱業の登録が必要。販売業者なら、事業所での現物確認と対面説明、生後56日の制限がかかる。「譲ります」の形でも、実態が販売なら登録番号を聞く
保護団体なら、届出をしているか営利でなくても、飼養施設で犬を10頭以上扱って譲渡するなら、第二種動物取扱業として都道府県などへの届出が必要。犬猫を譲渡する第二種の業者には、生年月日や入手先などを帳簿に記録する義務がある
生年月日と、どこから来た犬か上の帳簿の項目。答えられるかどうかが判断材料になる
マイクロチップの登録証明書を一緒に受け取れるか登録を受けた犬の譲渡しは、登録証明書とともに行う義務がある。証明書がないと、飼い主の変更登録ができない

ワクチンの記録、健康状態、手放す理由も、会う前に聞いておきます。迎えたあとの手続き(犬の登録・マイクロチップの変更登録)は、お迎え準備のチェックリストにまとめています。

個人や団体の「譲ります」で迎える前に確かめる3点(登録番号か届出・生年月日と入手先・マイクロチップの登録証明書) Illustration: BAUDOG(生成画像)

協会が繁殖犬に求める健康検査

オーストラリアンラブラドゥードルの協会は、繁殖に使う親犬に検査を求めています。ブリーダーに見せてもらうのは、子犬の健康診断ではなく、この親犬の検査結果です。

協会繁殖犬に求めている検査(各協会のサイトの記載)
ALA(オーストラリア)股関節・肘の形成不全の検査(PennHIP・AVA・OFAのいずれかの方式)。基準に届かない犬は繁殖犬として登録しない。遺伝子検査:進行性網膜萎縮症(PRA-prcd)、運動誘発性虚脱(EIC)、フォン・ヴィレブランド病Ⅰ型、変性性脊髄症、シスチン尿症、ホスホフルクトキナーゼ欠損症 など10項目
ALAA(米国)入会要件のページでは、繁殖前に最低限、股関節・肘の検査と、EIC・PRAの遺伝子検査。繁殖前のDNAプロファイル
WALA(国際)繁殖に使うすべての犬の股関節・肘の検査結果と、DNAプロファイルの提出。子犬には2年以上の健康保証
ALAJ(日本)特定非営利活動法人 日本動物遺伝病ネットワーク(JAHD)による股関節・肘の形成不全のスコアにもとづいて、国内の交配を管理し、遺伝性疾患をなくすよう努めると説明

検査で分かるのは、親犬の状態と遺伝子の型までです。 子犬が一生その病気にならない保証ではありません。一方で、ALAは「病気の遺伝子を持つ犬どうしを交配しない」ことで、発症する子犬が生まれないように計画できると説明しています。だから「検査しています」という言葉ではなく、どの検査を、どの親犬に、いつ行い、結果がどうだったかを書面で確認します。

環境省が定める「販売時に対面で説明する18項目」にも、**「親犬と、同じ胎から生まれた兄弟犬の遺伝性疾患の発生状況」**が入っています。国内の販売業者から迎えるなら、これは聞いてよいことではなく、説明される項目です。

見せてもらうのは子犬ではなく「親犬」の検査結果(股関節・肘・遺伝子) Illustration: BAUDOG(生成画像)

ブリーダーに聞くこと・契約で確かめること

迎えるまでを5つの段階に分けます。どの道を選んでも、順番は同じです。

段階やること確かめること
1. 種類を決めるオーストラリアンラブラドゥードルか、F1・F1Bかサイズ(ミニチュア・ミディアム・スタンダード)。スタンダードは体重約23〜30kg(ALAJの基準)
2. 探す協会の認定ブリーダーの一覧、または問い合わせ窓口から国内の業者なら第一種動物取扱業の登録番号。登録を受けて営業すること、事業所に標識を掲げることは法律の義務
3. 聞く親犬に会えるか、どんな環境で育てているか親犬の健康検査の結果の書面、協会の登録、親犬の大きさ・毛質・気質
4. 見る事業所で子犬の現物を見て、対面で説明を受ける生年月日と、引き渡し日に生後56日を過ぎているか。ワクチンの記録、マイクロチップの登録証明書
5. 契約する書面で下の表の5点

契約書で確かめたいのは次の5つです。

項目確かめること根拠
健康保証期間と、対象になる病気・ならない病気WALAは2年以上の保証を所属ブリーダーに求めている。ALAも健康保証を求めている
不妊去勢済んでいるか、いつまでにする約束か、費用ALAはペット用の子犬を「渡す前に不妊去勢する」か「期限つきの不妊去勢契約を結ぶ」よう求めている。ALAAは求めていない。時期はかかりつけの獣医師と相談
手放すことになったとき返還・再譲渡を相談できるかALAは、繁殖した犬の再譲渡を求めに応じて手伝うよう所属ブリーダーに求めている
費用の内訳子犬の代金に何が含まれるか(ワクチン、マイクロチップ、輸送、検疫の手続き、血統書)輸入の場合は、条件を満たさず係留になったときの費用負担も
支払いの時期いつ、いくら払うか国内の販売業者は、現物確認と対面説明の前にインターネット上だけで売買契約を成立させることはできない

聞いて答えが返ってこないときは、その答えそのものが判断材料です。 反対に、繁殖者から住まい、留守番の時間、運動の時間、トリミングを続けられるかを質問されることもあります。答えを家族で用意しておくと、話が早く進みます。

迎えるまでの5段階(種類を決める → 探す → 聞く → 見る → 契約する) Illustration: BAUDOG(生成画像)

迎える前に知っておきたい4つのこと

1. 「アレルギーが出ない犬」はいない

オーストラリアンラブラドゥードルの協会は、フリースとウールの毛質を「アレルギーフレンドリー」と呼んでいます。一方で、AKCは「本当にアレルギーが出ない犬種(や、かけ合わせ)はない」と説明しています。米国の医療機関クリーブランド・クリニックも、犬のアレルギーは唾液・尿・フケに含まれるたんぱく質で起こると説明し、どの犬もアレルギーを起こさないという科学的な根拠はないとする医師の見解を紹介しています。抜け毛が少ないことと、アレルギーが出ないことは別の話です。

2012年の研究(Vredegoor ら)は、ラブラドゥードルやプードルなど「アレルギーが出にくい」とされる犬の毛と、その家のほこりに含まれる主な犬アレルゲン(Can f 1)を測りました。毛の中のアレルゲンは、むしろ「出にくい」とされる犬のほうが多く、家の空気中の量は犬種で差がありませんでした(床のほこりでは、ラブラドゥードルの家のほうが少ないという結果もありました)。研究は「どの犬種もアレルギーが出にくいと分類する根拠はない」と結論づけています。

そもそも最初のラブラドゥードルも、生まれた3頭のうち、アレルギーのある人に合うと検査で分かったのは1頭だけだったと、繁殖を担当した人がオーストラリアの公共放送ABCの取材に語っています。ALAJ自身も、毛質が「ヘアコート」の子は季節の変わり目に毛が抜け、アレルギーフレンドリーではないと書いています。家族に犬アレルギーの人がいるなら、迎える前に医師に相談し、実際にその犬種の成犬と時間を過ごして反応を確かめてください。 AKCは、候補の犬と15〜20分過ごしてみることを勧めています。

2. 子犬の姿から、成犬の大きさと毛質は読み切れない

北米ゴールデンドゥードル協会は、ブリーダーによる成犬サイズの見積もりを「経験にもとづく推測」と書いています。オーストラリアンラブラドゥードルでも、ALAとALAJは、毛質が子犬から成犬へ変わることがあると説明しています。親犬(できれば両親とも)の大きさと毛質を見ることが、いちばん確かな手がかりです。

3. トリミングは毎月、爪切りは月1〜2回

ALAAは、オーストラリアンラブラドゥードルには毎月のグルーミングと、月1〜2回の爪切りが必要だと説明しています。アニコムの2025年の調査では、犬1頭あたりの「シャンプー・カット・トリミング料」は年間50,575円、飼育費の合計は年間413,416円でした。これは短毛の犬も含めた犬全体の平均で、毎月トリミングに通う場合の金額ではありません。近くのトリミングサロンで、迎えたいサイズの料金を先に聞いておくと、実際の額がつかめます。あわせて、子犬のうちからブラッシングに慣れる練習を始めておくと、家での手入れもサロンも楽になります。毛質ごとの手入れやトリミングの頻度は、オーストラリアンラブラドゥードルの飼い方で詳しく扱っています。

4. 運動は1日1時間ほど。しつけは「ドゥードルだから簡単」ではない

ALAAは、ラブラドゥードルには毎日1時間ほどの運動が必要だとしています。英国の研究(PLOS ONE, 2026)では、ラブラドゥードルは親犬種と比べて、困った行動の点数が悪い項目が5つ、良い項目が6つでした。「かけ合わせだからしつけが楽」という根拠はありません。 引っ張らずに歩くゆるリードと、人のそばで落ち着く落ち着いては、体が大きくなる前から練習しておくと暮らしが楽になります。

健康についても同じで、英国の別の研究(PLOS ONE, 2024)では、ラブラドゥードルなどのかけ合わせと親犬種を57の病気で比べたところ、86.6%の比較で差がありませんでした。「雑種だから丈夫」とも「弱い」とも言えない、という結果です。

迎える準備に使える無料ツール

相談を考える目安

次のようなときは、契約や支払いをいったん止めて、確かめ直してください。

  • 親犬の健康検査の結果を、書面で見せてもらえない
  • 「協会の認定」と言うのに、どの協会の登録かを示せない。協会に問い合わせても確認できない
  • 生年月日があいまい、または生後56日を過ぎる前に引き渡すと言われる
  • 国内の業者なのに、子犬を見せず、対面の説明もないまま契約や支払いを求められる
  • 第一種動物取扱業の登録番号を示さない
  • 子犬代に何が含まれるか(ワクチン、マイクロチップ、不妊去勢、輸送、手数料)を、書面の見積もりで示さない
  • 「譲ります」の相手が、生年月日や入手先を答えられない、マイクロチップの登録証明書を渡せない

環境省は、生後56日を過ぎていない犬の販売や生年月日の偽装が疑われる業者からは購入を控え、違反している業者がいれば都道府県などの動物愛護管理の担当部署に相談するよう呼びかけています。協会の認定ブリーダーについての疑問は、その協会の窓口へ。ALAには、所属ブリーダーが規約を守っていない場合の苦情の手続きがあります。

よくある質問

ラブラドゥードルは生後何ヶ月で迎えますか? 国内のブリーダーやペットショップから迎える場合、販売業者は生後56日(8週)を過ぎるまで子犬を引き渡せないと法律で決まっています。海外から輸入する場合は、オーストラリアやニュージーランドなどの指定地域からは、狂犬病予防注射と180日間の待機が日本側の条件に入っていないため、子犬の時期に迎えやすくなります(輸出する国や航空会社の条件は別に確認が必要です)。米国やカナダなどそれ以外の国からは、生後91日以降の予防注射2回と抗体検査のあと180日間以上の待機が必要なため、計算上、生後約10か月以降になります。

ラブラドゥードルはどこで買えますか? オーストラリアンラブラドゥードルなら、国内で繁殖しているブリーダーから迎えるか、オーストラリアやニュージーランドの犬舎から輸入するのが主な道です。この記事の「日本の主な窓口3つ」で、3社の迎え方・費用・条件を公式サイトの記載で比べています。F1やF1Bのラブラドゥードルは一般のブリーダーやペットショップにいることもありますが、大きさと毛質の幅が大きいので、親犬の大きさと毛質、健康検査の結果を確かめてください。

申し込んでから迎えるまで、どのくらい待ちますか? 窓口によって違います。Kiwi Pride Japan は、子犬が生まれてから日本に迎えるまで約3か月と説明し、抽選ではなくウェイティングリストに登録する形です。レイクウッズガーデンは、毎週金曜に掲載される子犬に応募する抽選で、平均応募倍率は3.0倍(2026年1〜6月、同社の発表)です。待つ期間は時期と希望(サイズ・性別・色)で変わるので、申し込むときに目安を聞いてください。

ラブラドゥードルを飼うのは大変ですか? 手間がかかるのは、毎月のトリミング(米国の協会ALAAの説明)と、1日1時間ほどの運動です。オーストラリアンラブラドゥードルのスタンダードサイズは、日本の協会(ALAJ)の基準で体重約23〜30kgです。しつけについては、英国の研究でラブラドゥードルが親犬種より特に楽だという結果は出ていません。これらの時間と費用を続けられるかを、迎える前に家族で確かめてください。

ラブラドゥードルの相場はいくらですか? 中立の機関がまとめた相場はありませんが、公開されている価格は種類ではっきり分かれます。F1・F1Bなどのかけ合わせは、子犬の販売サイトの掲載で12万〜43万円ほど(2026年9月29日の掲載例)。オーストラリアンラブラドゥードルは、国内で繁殖する窓口の生体価格がオス60.5万円〜・メス66万円〜で、輸入の窓口では公開価格から計算して約79万円〜(ニュージーランドから)、117.6万円〜(オーストラリアから)です。比べるときは、ワクチン、マイクロチップ、不妊去勢、輸送、手数料が含まれるかをそろえ、迎えたあとの飼育費(アニコムの2025年の調査で犬1頭あたり年間413,416円、犬全体の平均)も足した総額で考えてください。

ラブラドゥードルは大型犬ですか? サイズによります。オーストラリアンラブラドゥードルには3つのサイズがあり、日本の協会(ALAJ)の基準では、スタンダードが体高53〜63cm・体重23〜30kg、ミディアムが13〜20kg、ミニチュアが7〜13kgです。F1・F1Bなどのかけ合わせは親犬の組み合わせで大きさの幅が大きく、販売サイトでも子犬のサイズは「予想」として書かれています。成犬の大きさは、親犬を見て確かめてください。

なぜラブラドゥードルは買えないと言われるのですか? オーストラリアンラブラドゥードルを国内で繁殖している窓口が少なく(レイクウッズガーデンは国内で繁殖しているのは同社のみと説明)、そこでは抽選(平均応募倍率3.0倍、2026年1〜6月)があるためです。輸入の窓口には申込条件や審査、生まれてから約3か月の待ちがあり、F1系も販売サイトの掲載が数頭〜20頭ほどと多くありません。抽選のない順番待ちの窓口や、輸入の窓口も含めて比べると、選択肢が広がります。

ミニチュアのラブラドゥードルは値段が違いますか? 公開されている価格表からは、サイズで値段が決まるとは読み取れません。Kiwi Pride Japan は「サイズによる価格差はない」と明記し、レイクウッズガーデンは色・模様・希少性などで価格を設定していると説明しています。MAGNOLIA DOGS では、子犬のサイズで国際輸送費が変わります。

ラブラドゥードルを保護犬や「譲ります」で迎えられますか? 出会えることはありますが、犬種を指定して待つ仕組みではないので、時期と地域しだいです。自治体の動物愛護センターや保護団体の譲渡が入り口になります。個人や団体の「譲ります」を使うときは、相手が実態として販売業者なら第一種動物取扱業の登録番号を、保護団体なら届出を確かめ、マイクロチップの登録証明書を一緒に受け取ってください(環境省の説明)。

オーストラリアンラブラドゥードルとラブラドゥードルの違いは何ですか? ラブラドゥードルはラブラドールとプードルのかけ合わせで、1代目(F1)や、それをプードルとかけたF1Bなどがあり、大きさや毛質の幅が大きい犬です。オーストラリアンラブラドゥードルは、コッカースパニエルなども加えて、同じ型に向けて何世代も交配を重ねてきた犬で、協会が犬種基準を定め、血統を登録しています。

ラブラドゥードルなら犬アレルギーでも飼えますか? 保証はできません。AKCは本当にアレルギーが出ない犬種はないと説明し、研究でもラブラドゥードルなどの毛のアレルゲンが少ないという結果は出ていません。家族にアレルギーのある人がいるなら、医師に相談したうえで、その犬種の成犬と過ごして反応を確かめてから決めてください。

最後に

ラブラドゥードルを迎える道を選ぶことは、どこまで予測できる犬を望むかを選ぶことでもあります。協会の認定ブリーダーは血統と親犬の検査で予測の幅を狭め、1〜2代のかけ合わせは幅が広いぶん、親犬を見て確かめる比重が大きくなります。輸入は、国によって迎えられる月齢そのものが変わります。

価格も同じで、F1系とオーストラリアンラブラドゥードルでは桁が違い、輸入なら輸送と手数料が、どの道でも毎年の飼育費が加わります。子犬の値段ではなく、1年目の総額で比べてください。

どの道でも、確かめる順番は同じです。種類を決め、協会の一覧から探し、親犬の検査結果を書面で見て、事業所で子犬に会い、契約の中身を読む。そして迎えたら、当日は新しい家に慣れてもらうことを中心にし(子犬を迎えた最初の1週間にやること)、最初の数週間で社会化とブラッシングの練習を始めます。最初に手応えを感じるのは、ブラシを見せた愛犬が逃げずに近寄ってきた日です。毎月のトリミングが続く犬種だからこそ、その日が暮らしの土台になります。

まず今日、協会のサイトを1つ開いてください。

出典

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子犬のしつけスターターブック

お迎え準備のチェックリスト、最初の4週間に教える順番、10のコマンドの教え方、書き込める練習記録表。

  • A4・22ページ
  • 印刷して書き込める
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