シェイピング
目標の行動を小さな段階に分け、少しずつ近づく行動を強化して完成させる方法です。
シェイピングは、最終的に教えたい行動をいくつもの小さなステップに分け、目標に少しずつ近づいた行動を順番に強化していく教え方です。「漸次的接近(逐次接近)」とも呼ばれます。はじめは目標に少しでも似た行動にごほうびを出し、段階を追って基準を上げていきます。
犬の行動には毎回少しずつばらつきがあるため、そのなかから目標に近いものを選んで強化すると、行動がその方向へ変わっていきます。正解の瞬間を正確に伝える必要があるので、クリッカーなどのマーカーと相性のよい方法です。犬が自分から行動を試すようになりやすく、ルアーで誘導しにくい複雑な行動も教えられます。
家では、始める前に目標までのステップを書き出しておきます。1つのステップが安定してから次へ進み、つまずいたら1つ前に戻ります。1回の練習は短くし、犬がいら立たないうちに成功で終えるようにしましょう。
例
「バイバイ(前足を振る)」を教える場面では、まず前足が少しでも浮いたらマーカーとごほうび、安定したら肩の高さまで上げたときだけ、次は足を動かしたときだけ、と基準を上げていきます。前足を上下に振る動きが安定してできるようになったところで、合図の言葉をつけます。
よくある間違い
- 一度に大きく基準を上げすぎて、犬がどうすればよいかわからなくなる
- 同じステップに長くとどまりすぎ、犬がそれで完成だと思い込む
- 大きな行動ばかり待ち、細かく分けて強化できていない


